第12話
その後の時間─…私は凛くんにひたすら元カレのことを愚痴った。
高校から付き合っていた元カレが居たこと。一緒に住む話まで出ていたこと。サプライズで家に遊びに行った時…浮気相手と鉢合わせてしまったこと。
【─…ごめん、俺と柚希はもうダメだと思う】
情で付き合っていた…なんて言われて振られたことまで。包み隠さず、何もかも凛くんに話した。
それは、彼がとっても聞き上手で─…
「うん…そっか。」
「辛いよね、そういうのは…」
なんて相槌をうって優しく背中をさすってくれるから…その優しさに甘えて、聞きたくもないであろう私の過去の恋愛話をダラダラと語ってしまった
途中…泣き出した私に気付いた真琴が駆け寄ってこようとしたが、、
「……僕がついているので、大丈夫です」
なんて言って、真琴が来ることを阻止した凛くん。その言葉が嬉しくて…また泣けてくる。
その場の誰もが私のことを空気の読めない場違いなやつだと思っただろうなって…なんとなく察する。コンパの場で元カレの話をして泣き出すなんて…場がシラケるに決まってる。
───帰りたい、
そう思った直後、グッと手を引かれて席を立たされる。
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