第6話

私と凛くんの出会いは

─…今から約一年前まで遡る


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柚希ゆずき〜っ!今日学校終わったらカラオケ行かない?!」




友人の真琴まこに声を掛けられて振り返る。カラオケ…って、それが普通にカラオケなら喜んで参加するけど、、





『そのメンバーで行くの?普通の遊びじゃないでしょ?絶対男の子…来るよね?』





真琴の背後にズラっと並んだ女子三人。私を入れて五人─…うん。絶対どこかの大学生とのコンパだな。





「ご名答っ!さすが柚希ちゃんっ!今日も今日とて冴えてますなぁ〜…」




柚希…なんて、男の子みたいな自分の名前がずっと嫌いだったけど─…友達に呼ばれる"柚希"という響きは嫌いではなかった。





『………私が割と最近彼氏に振られたの…知ってるよね?』




「ん?もちろんっ!だからだよ─…柚希、ずっと元気ないしさぁ…失恋には新しい恋だよっ!あんな最低浮気野郎、忘れようよ!!」





───最低浮気野郎、





高校から付き合っていた彼氏に、浮気をされていたと知り…本当に最近別れたばかりだった





『うーん…いまはまだそんな気分にはっ、』




「─…お願いっ!!初めの五分だけでもいいからっ!人数合わせだと思って…この通り!」






真琴が手を合わせて頼めば、後ろの三人も同じように私に頼み込んでくる始末。余程今日の男性陣がいい男揃いなのだろうか?





っと、ここまでされると少し興味が湧いてくる

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