第4話

本当の凛くんは、、



──とんでもなく、美男子なんです。






顔がっ!もう、とにかくイケメンで!!!

芸能人やKーPOPアイドルなんて、比にならないくらいに!本当にイケメンなんです!!!




いや、事実。彼は何度もスカウトされている





大手芸能事務所や、雑誌モデル、広告モデルやサロンモデル、韓国の芸能事務所から声が掛かったことだってあった。






それをこの私が──…





『凛くん、こーいうのって全部詐欺なんだよ?大金払わされて、闇堕ちさせられるんだよ?臓器売られたり…家族とか友達にも危険が及ぶんだよ?…やらないよね?ん?絶対、やらないよね?』





なんて、嘘の情報をあたかも事実かのように細かく教えこんだおかげで、、





「また、詐欺にあうところだった…柚ちゃんこれ捨てといてくれる?」





街で渡された名刺を、毎度私に手渡す凛くん。私はそれを1ミリも迷うことなくシュレッダーにかけて塵にして捨てる。







─…凛くんに近づく魔の手は、私が抹殺する。

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