2024/10/05 道具にも色々ある――1.水槽

 今度は道具に関して、ちまちまと書いていこうかと思う。


 アクアリウムというのは、金がかかる。分かっていた事だ。ビオトープならもう少し安く済むし、トカゲでもアクアリウム程にはかかるまい。ケースとバスキングライト、床材と餌、ヒーターなどがあるから、無論安くはないが、アクアリウム程ではない。とはいえ、例えば犬や猫程では無いだろうが。


 最も、具体的に幾らで、この位、と言い切るのは難しい。ピンキリと言うべきであろう。例えば水槽一つとっても、相当額に差がある。まず大きさもあるし、同じようなサイズであってもまた違う。オールガラス水槽やらフレーム水槽やら、材質もガラスとアクリル……と、初心者にはまずこれだけでも良く分からない。


 で、私はGEXの六十センチ水槽のセットを購入する事にした。チャームでは一万円を切っていたのである。Amazonでは一万四千円ほどだし、近所のホームセンターでも同じものと思われる商品があったが一万九千円だった。こうも値段に差がつくものなのかと驚いたが、意を決してチャームで購入。この時点では、まだメダカをメインに買うつもりだった。


 メダカならビオトープでも良いじゃないか、と思われる方もいるかもしれない。睡蓮鉢や低床などは必要になるが、逆に言えばそれくらいだ。屋外のビオトープに、フィルターやヒーターをつけるのは難しい。入れ物にしても、睡蓮鉢は決して高いものではない。それに屋外の方が、そもそもメダカは飼いやすいとも言う。


 しかし、私は水槽に拘りたかった。理由は簡単で、横から眺めたかったのである。そこは私の我儘だ。しかし、それが結果的には今の状態を生み出した。屋外の睡蓮鉢で、カージナルテトラやオトシンクルスを飼うなどできる筈がない。


 私が購入した水槽は、いわゆるフレーム水槽というものだ。ガラスの上下に、黒いフレームがついている。世間的にはオールガラス、フレームレスと言われる水槽が流行っているそうだが、個人的にはこのフレーム水槽が気に入っている。何となくだが、こちらの方が頑丈そうだ。


 とはいえ、問題が無い訳ではない。例えば夏場の高水温対策で購入した水槽用ファン、これが上手く嵌らない。これには参った。その為別の水槽ファンを購入して使用していた。使えなかった方は、予備で購入した三十センチ規格水槽の方で使用するつもりだ。こちらはフレームレスで、万が一の為の備えである。例えばメイン水槽が不慮の事故や災害などで破損した際の生体達の避難先、或いは病が発生した際の隔離・薬浴用、また或いは何か新しい生体を導入する際のトリートメント用……と、もう一つ水槽があれば、何かと役に立つだろう。最もしばらくは新生体を導入するつもりはないし――まず慣れるまでは、今の子達をしっかり飼育すべきだろう――病気はとにかく予防を第一にしていきたい。水槽の破損も、勿論可能な限り避けていきたい。しばらく、この水槽の出番は無いだろうし、無いようにしていくし、無い事を祈りたい。

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