2024/09/29 アルジーライムシュリンプ騒動記

 メインはカージナルテトラと決まった。コケ取り生体としてオトシンクルスを導入する事も決まった。しかし、魚だけというのも少し寂しい。そこで、エビも導入しようと決めた。オトシンクルスが食べないコケもあるという。黒ひげコケとか言われるものだ。これを食べる生き物がいないか。そう思い調べたところ、引っかかったのが「アルジーライムシュリンプ」というエビだった。


 このエビ、特徴としてはミナミヌマエビにかなり近いようだ。ミナミヌマエビはメダカ飼育を考えていた頃から入れるつもりだったのだし……と、早速通販サイトのチャームで購入した。


 生体の通販購入は初めてであったので、緊張した。何しろ生き物である。その前にはウィローモスなどを購入していたが、やはり生体となると話がまた違う。とはいえ、ちゃんと袋の中で全員元気に泳ぎ回っていた。


 水温合わせ・水合わせの後水槽へ。早速低床やモスの上などでせわしなく腕を動かし始めた。アクアリウム界隈ではこれのことを「ツマツマしている」というらしい。確かにこれは「ツマツマ」という感じである。こうして見ると、思った以上に可愛らしい。見ていてほんわかとした気分になる。


 残念ながら、翌日一匹が亡くなってしまっていた。他の子達は元気であるから、水質の問題とも思えない。多少弱い子だったのか、或いは脱皮不全など何らかの要因があったか。その子はプランターで作った墓に埋めて、手を合わせた。


 騒動が起こったのは、それから二週間程経った頃である。なんとなく眺めていて、ある子の腹が奇妙な事に気が付いた。黒い粒粒が、大量についている。まさかと思い見ていると、そのエビが腹の粒粒を揺らしだした。間違いなく、卵だ。抱卵する可能性は高いと思っていたが、こうも早いとは思わなかった。とりあえずサテライトを用意して隔離、経過を観察して数日後、別の子も卵を抱いた。その子も隔離し、現在様子を見守っている。何とか無事に生まれて来てくれる事を願うばかり。




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