2024/09/25 可愛やオトシンクルス

 カージナルテトラを飼うのは、本来の想定とは違った。と言っても彼らが嫌いな訳では無論なく、毎日あれやこれやと気を揉みながらも可愛らしい仕草に癒されている。


 さて、一つの問題として、水槽壁面に藻が張り付き出した。これをどうするかというのは、既に調べてある。メダカを飼育しようとしていた時はヒメタニシで対応するつもりだったが、カージナルテトラとなると似合わぬ気がせぬでもない。そこで、候補に挙げたのがオトシンクルスという魚だった。


 オトシンクルス。ナマズ目ロリカリア科ヒポプトポマ亜科の魚で、アクアリウムにおいては「コケ取り生体」としてよく利用される。丈夫な魚で比較的飼育しやすいというが、餌付けが大変で餓死の危険もあるという。


 これを三匹、購入した。飼育してみると、これが思った以上に可愛らしい。ガラス面や流木にへばりついてもぞもぞと動いて食事をしているところなどは実に愛嬌がある。餌付けに関しては心配であったが、店員の方に「普段この餌をあげている」という餌を与えて二週間ほど、弱る様子もなく腹も膨れている。おそらくは大丈夫……と、ほっと胸を撫でおろす。


 繁殖は難しいと聞く。初心者である自分にはひとまず良い点と言えるだろう。これはカージナルテトラも同様なのだが、勝手に増える程繁殖力がある魚は初心者の自分には大変かもしれない。その意味では、メダカより先にカージナルテトラ、そしてオトシンクルスで正解だったかもしれない。


 しかし、実は今の私の水槽――GEXの60センチフレーム水槽――にはもう一種類生体がいる。これが、卵を抱いた。



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