第一章
0話
暗い円形の部屋に複数の人影が入ってくる。円形の壁に当たる1/4はガラス張りになっているが、厚い排煙に覆われ光は入ってこない。その部屋の中心には台座が設けてあり、その上には紡錘形をした像があり、それを囲むように燭台が配されていた。
複数の人影は、エイテリオンが冷気を放つ鉄の箱や水差しをもっており、燭台の周りを回りなら一つずつ燭台にエイトリオンをくべると、別の人物が水を与え、エイテリオンは激しく炎を挙げて燃えた。すると、台座に置かれた像は炎によって照らされ薄っすらとその形をあらわにする。それは、魚の様な形状をした飛行船の気嚢の様な形をしていた。
また、明かりによって人影の姿もあらわになる。彼らは、全員同じ服装で、金で礼服の模様を施したサーコートを見につけ、上着を該当の様に羽織っていた。そして、それぞれ獅子、鷲、雄牛、魚を模した兜を被り、彼らの身に付けている物のいたる所にバイデント(二又槍)を模した意匠が見られた。
そして、彼らは、像の前に跪きこう言う
「貫き、突き通し、穿て、我らは裁定者。深煙より来るもの」
そうして兜を外し、首を垂れると暫く祈りがささげられた
祈りの後、兜を被り直した彼らは、こう言う
「時は来ました、我らが祖にして父よ、我らはあなたの意思を受け継ぎ、貴方としてその役割を果たします。4つの楔が打ち込まれた時、この排煙に封印された真実が解き放たれます。そして、世界は知るのです。この世界は意図して造られた世界であり、真実を隠すために作られた存在なのだと。」
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