舞＆マイ・寝落ちしたらスマホの中に入ってしまったマイはＮＦＴゲームで楽しく小遣いを稼ぐ。表の舞が寝てる間に凄い副業しちゃいました。

第52話

　あり？ゲームオブレジェンドが動かない？不具合発生かなー？

　マイは毎日のネットサーフィンをしつつ、サブストーリーで三巴の戦いから一度ストーリーを挟んだ救済措置で、隣国との関係がリセットされた事で王都を奪還して憎き隣国を倒すのだ！的なところまで戻ったゲームオブレジェンドのクールタイム明けを待ったが、何時まで経ってもゲームは始まらず、画面はマイの移動要塞が移動しつつ敵の兵士をひたすら砲撃してる横スクロールアクションが続いているだけだった。

　ちなみに、この横スクロールアクションは単なるクールタイム中の風景かというと実は違っており、ポチると敵への攻撃場所を指定出来たり、取得アイテムを増やしたり出来たりする。

　それはともかくゲームオブレジェンドをやれないのはマイにはヒジョーに困る、マイは数多くあるゲームスレを色々と見て答えを見出した。

　舞のバカちん！

　あるスレを見るとマイズカンパニーコーポレーションがゲームオブレジェンドの代表を電撃スカウトしてゲームオブレジェンドをグローバル展開する事を決定！ゲームオブレジェンドのＧコインには大幅な資産価値が発生か？なんて事が書いてある。

　マイはスマホの道を通り恵梨香サーバーから予備サーバーに足を運んでマイズカンパニーコーポレーションの巨大なサーバーに入り込んで大量のＧコインを発行して取引所に売り浴びせてみた。

　今まではＧコインの価値をコンマ１円程度に抑えていたのが今は数千円以上などと馬鹿げた数値を叩き出していたので超売り浴びせと投資目的の投資者の買いとの闘いで売り浴びせが投資者の買いを凌駕し、マイはＧコインを一気に大暴落レベルの１円台まで下がるようにさらに発行しては売り浴びせ続けてみる。

　マイのゲームオブレジェンド愛は既にゲームの前には投資も何も関係ねぇ！私の楽しいゲームを返しやがれ！と言わんばかりにゲームオブレジェンドのＧコイン高騰を抑制して元の数字まで戻すと、ゲームオブレジェンド運営の資本金は軽く数十億を越えていた。

　やっちまったー、マイはいそいそとマイズカンパニーコーポレーションの巨大サーバーから恵梨香の予備サーバーへと逃げ、危うく一時シャットダウン寸前の恵梨香サーバーからなんとか逃げ出しスマホに戻る。

　どうやら、マイが知らない昼のうちに今夜サーバーを強化してグローバル化をする事になりましたー！皆さん拍手！と、運営から連絡が来ていたのは、落ち着いたマイがメール欄の溜まりまくったメールを全て開けて読んでからだった。

　この異常なＧコインの売り浴びせでゲームオブレジェンド自体の資産的な面での価値自体は恵梨香の理想とする水準まで下がったものの、投資目的の人々はＧコインを損切りして一気に資産を減らしてリタイア、新規の一般的プレイヤー達はゲームの面白さで一気に増え、少しの投資や動画視聴でも長く遊べて小遣い稼ぎは出来るゲームとしてゲームオブレジェンド運営のマイズカンパニーコーポレーションの名を上げる事となる。

　ちなみに１０秒ＣＭはマイズカンパニーコーポレーションの【貴方の会社を助けます！マイズカンパニーコーポレーション！ご連絡はこちらへ】というビミョーなＣＭが流れ、３０秒ＣＭはマイズカンパニーコーポレーションと仲の良い、非常にメッセージ性の高いセンスの良い企業ＣＭを厳選して流しており、ミニゲームは増やしに増やして既にオリジナルの詐欺広告ゲームまで造ってしまい、それが新たなゲームを生み出していき、会社のセキュリティ対策部門よりもゲーム部門としての役割が多くなった。

　結果的には、セキュリティ対策部門にも異常にプログラミングやシステムに強いホワイトハッカー達がマイズカンパニーコーポレーションに集まって来て、ゲームしつつも空き時間でファイアウォールのセキュリティレベルをどんどん上げていき、マイズカンパニーコーポレーションのセキュリティはどんなハッカーにも破れない！と、言われる位にセキュリティに強い会社となる。

　そしてマイは無事にゲームオブレジェンドを再開して国々を平定し、王として反乱軍を鎮圧するタワーディフェンスゲームを楽しみ、魔王との戦いにステージは移った。

　配下の英雄タロウ、ジロウ、サブチャンはアリーナでベストバウトを繰り返して強くなったが、どんな高額なオファーが来てもマイは３人を譲らず、有料応援機能の追加で貸し出し英雄ナンバー１の座を残し続ける事となる。

　そして舞へ。

　お義父さん、お義母さん、今日も３人で遊びに来ましたよー！と、舞、恵梨香、香菜子の３人が広い玄関の敷居を跨ぐと、貴志と大和、愛梨に執事の武流さん達が出迎えてくれる。

　舞は貴志と大和とトレイニーな趣味部屋に移動し、恵梨香と愛梨はお互いの趣味の絵を書きに移動、香菜子は武流さんとダンスルームでのダンスレッスンを開始します。

　非常に仲の良い家族ぐるみの付き合いがそこには存在しましたが、武流と香菜子の付き合いは遂に身を結び、舞には高齢出産ながらも弟か妹が生まれるっぽいです。

　そして舞も妊娠が発覚して即座にマイズカンパニーコーポレーションの社長や出席したい人間を抽選で決め、大和の傘下会社からも抽選で出席者を決めました。

　慌ただしい毎日でしたが結婚式は二度行われ、一度目は和式の白無垢で、二度目は純白のウエディングドレスで行い、新郎新婦には数多くの参加者が祝福をします。

　この件で大和グループの次期会長であるとバレた貴志ですが、舞は会長としてではなく、マイズカンパニーコーポレーションの愛され受付嬢の立ち位置を崩す事無く式に臨みました。

　舞と貴志、大和と愛梨と恵梨香、武流と香菜子の関係性もかなり深まり、武流と香菜子も沢山の参加者が殺到する結婚式となったそうです。

　そしてマイは、彼女は実は舞の双子の妹が香菜子の体内にいた際に舞に吸収されたパニシングツインと呼ばれる状況で舞に取り込まれた状態であり、一種の事故や事件により舞を救う為に舞の中で自我を持った存在でした。

　彼女は舞が産まれた時から舞の中に居るため、一種の腫瘍のように舞の脳内に居ますが極々小さな存在の為、病気として感知されません。

　そして、舞がストゼロを飲む事により体内から外へ飛び出し、舞とは別の新しい能力を得ました。

　マイの正体が分かったところでこの作品は終焉をむかえます。

　今まで馬鹿話にお付き合いありがとうございますm(_ _)m

　これにて本編は完全に終焉して、需要が有れば舞と香菜子の子育て編をちょこちょこ書いていこうと思います。

　終了。