第80話

「え…。」





あまりの衝撃に、言葉を失った。


「殺した…って…。嘘でしょ?」


声が震える。


「嘘言ってどうする?銃で一発、心臓をぶち抜いたんだ。お陰でこっちは、朝から重たい死体をひきずって海に放り込まなきゃならなかったんだぜ。勘弁してくれよ。」


ヒヤマはやれやれ、という風に自分の額の汗を拭う。






銃で…?


じゃあもしかして昨日の、あの男が…リーがわたしの体を拭く前に聞こえた大きな音は、銃声だったの──?

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