第48話

それからわたしは、お弁当に手をつけることも、水を飲むことも、一切止めた。


自然と、用を足すこともなくなる。


体に力が入らなくなり、唇がガサガサになる───。





苦しいし、しんどい。


でも今は、その苦しさが心地良くすら感じた。


死に、一歩ずつ近付いているという実感。


ここから、もうすぐ抜け出せるのだという実感───。

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