第18話
彼は、まだ窓の外を見ていた。
短い黒髪は、風に吹かれても揺れない。
頬杖をついて、ただ窓の外を見ている。
騒がしい教室内で、まるでそこだけ違う空気が漂っているみたい。
そんな彼の瞳が映しているものは、一体何なのだろう。
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