第13話 パン屋さん?が仲間になりました④
はっ!ここはどこだ!?
現在俺がいたのは見知らぬ部屋だった、でかいダブルベッドに少し広い部屋、窓なんかはなくただベッドと机と棚が置いてあるだけの部屋だ
なにこれ、何がどうなってるんだ?
そこで俺は記憶を徐々に思い出す、そうだ!俺はリリスにとびきりの夢を見せてくれるとか言っていた
ということは俺は今からっ……!!
感覚もあり視界も鮮明でまるで夢とは思えない解像度の高さだ
サキュバス様マジかよ、こんなこと出来んのか!?
俺は初めてこの世界が好きになったかもしれない
そんな事を考えてるといきなり扉がカチャリと開いた
うぉー!やばいまじで緊張する!一体どんなひと……えっ?
見るとそこには筋肉質の金髪イケメンが立っていた、顔を見るとその頬は赤くなっている
俺を見つめながら
「え、は?どゆこと」
俺が思考停止している時もコイツは俺の事を見つめている
えっ何この状況?どうすればいいの?
「あの」
俺がなにか聞こうとしたその瞬間だった
そいつは俺めがけて全力で走り込んでくる!
嘘だろおい待てこんな展開は無いだろ!
イケメンは近づいてくると俺をダブルベッドに押し倒す
「ちょ待ってまじでやめて!!」
そんな涙目で訴える俺の言葉なんか耳に入らないと言った様子で、そいつは俺のズボンのベルトを外し始め...
「うおおおおおおお!!!!」
「うわぁ!か...和也さん!?ちょっとどうしたのよ!」
「どうしたもこうしたも、あるかァァァァ!!!」
俺は何とか気合いで起きると、このバカを本気で怒鳴りつけた
「昨日は何があったんですか?随分顔色が悪い気がしますが」
「やめてくれ思い返したくもない」
俺らはギルドに向かうべく街を歩いていた
昨日の夜、俺はリリスに頼んでいたサービスが、期待外れを思い切り通り越していた為、その夜はよく眠れなかった
「や、やっぱり攻めの方が良かったのよね!ごめんね!」
「お前俺が昨日怒鳴った内容覚えてねぇのかよ」
するとリリスがしょんぼりしながら
「結構自信作だったんだけど...」
「俺にそういう趣味はねぇって言ってんだ」
サキュバスってみんなこういう趣味なのか?
俺は気を取り直して
「今日はクエストを受けようと思う」
「ほう、そりゃいい心掛けだなどんなクエストを受けるんだ?」
「できるだけ楽な、採取クエスト見たいなやつを探そうと思ってる」
戦闘系はまだできるだけ避けたい、ここに来てまだ3日目で右も左も分からない、だから採取系を受けてついでに道も覚えてやろうと、そういう考えだ
それをみんなに伝えるとクレアが不敵な笑みをを浮かべる
「ふっふっふ、ついにこれを使う時が来ましたか!」
そう言うとクレアはワイヤレス掃除機みたいな見た目の、だが先端が円盤のものを取りだし
「これは探知機です!これを使うと予めサンプルを使って覚えさせた目標物に反応して探知機が鳴るんですよ!これを使えば採取系のクエストが楽になるはずです!」
おお!確かにそれがあれば便利そうだな
そんなことを話している内に、ギルドに着いた
やはり、ギルドはここにしかないため、大勢の人で賑わっていた
俺は早速クエストを確認しに、掲示板を見る
採取系思ったより少ないな...
すると俺はある一つのクエストを見つける
早速俺は貼られているそいつをひっぺがし、受付にクエストを受けると伝えた
そのクエストの内容は
何と報酬が75万ベルである
こんな定番中の定番である草採取クエストで75万も稼げてしまうのだ、やらない訳には行かないだろう
「おい、結構割の良さそうなクエストを見つけてきたぞ」
俺はいいクエストを受けれたと思い、みんなに見せた、すると
「黄色草?マジかお前」
「えっ黄色草ですか...?」
そんな、各々が不安な反応を見せるなか
「黄色草の採取?って事はあそこに行くってことよね!」
リリスだけがそれを嬉嬉として聞き入れた
嫌な予感しかしねぇ...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます