第11話
ここからはテストの問題を書いていこうと思う。
1 ダンジョンはどの方向に行くと敵が強くなるか。
下
2 免許を取った場合には何階まで行けるか。
1階
3 時々出現するモンスターの名称は。
ユニークモンスター
4 群れているもののダンジョンのモンスターの中では弱い敵はなにか。
ゴブリン
etc,
こんな感じだ。
「時間切れです。」
そう言ってテストが回収されていく。
「さて、残念なお知らせです。そこの方が、カンニングをしました。」
そう言って指を指したのは、黒い髪の大学生くらいの男子だった。
「くそっ!なんでバレた?」
男子はそう言うが、
「スタッフさん。この人を外に放りだしてください。」
試験官は全く取り合わず、冷ややかな声でそう口に出した。
するとすぐに、屈強な黒服の男たちが来て、掴んで引きずっていく。
「嫌だ!俺は主人公なんだ!最強になるんだー!」
と叫びながら退場していった。
「さて、トラブルも有りましたが、座学のテストは終わりです。明日か明後日には、住民票などに書いてある住所に通知を送ります。ではさようなら。」
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帰り道で、俺はアドバイザーさんに質問していた。
「あれ何でカンニングがバレたかわかる?」
『はい、正式な名称はわかりませんが、嘘やズルを見破るスキルであると思われます。』
なるほど、じゃあ[嘘●ズル看破]とかかな。
ちなみにこの予想はあたっている。
〜次の日〜
家のポストには、通知が届いていた。ベージュ色の封筒で、厳封の判子が押されていた。
中を開けると
★
〈合格〉
あなたは、探索者免許試験に合格しました。
ここに、表彰します。
この封筒に入っている免許証をゲートにかざすことで、入ることができます。
くれぐれもなくさないでください。なくした場合には、ダンジョン管理区に行き、申請し、賠償金を払いもう一度手に入れること。
★
と書いてあった。
さらに、書いてあるとおり、免許証もあった。
ところで、ダンジョンができてからもうすぐ一ヶ月が立つ。
なんだか嫌な予感がするのは気のせいだろうか。
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合格への道 完
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