第11話

ここからはテストの問題を書いていこうと思う。


1 ダンジョンはどの方向に行くと敵が強くなるか。


2 免許を取った場合には何階まで行けるか。

1階


3 時々出現するモンスターの名称は。

ユニークモンスター


4 群れているもののダンジョンのモンスターの中では弱い敵はなにか。

ゴブリン


etc,



こんな感じだ。


「時間切れです。」

そう言ってテストが回収されていく。

「さて、残念なお知らせです。そこの方が、カンニングをしました。」

そう言って指を指したのは、黒い髪の大学生くらいの男子だった。

「くそっ!なんでバレた?」

男子はそう言うが、

「スタッフさん。この人を外に放りだしてください。」

試験官は全く取り合わず、冷ややかな声でそう口に出した。

するとすぐに、屈強な黒服の男たちが来て、掴んで引きずっていく。

「嫌だ!俺は主人公なんだ!最強になるんだー!」

と叫びながら退場していった。

「さて、トラブルも有りましたが、座学のテストは終わりです。明日か明後日には、住民票などに書いてある住所に通知を送ります。ではさようなら。」


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帰り道で、俺はアドバイザーさんに質問していた。

「あれ何でカンニングがバレたかわかる?」

『はい、正式な名称はわかりませんが、嘘やズルを見破るスキルであると思われます。』

なるほど、じゃあ[嘘●ズル看破]とかかな。

ちなみにこの予想はあたっている。


〜次の日〜

家のポストには、通知が届いていた。ベージュ色の封筒で、厳封の判子が押されていた。

中を開けると



     〈

あなたは、探索者免許試験に合格しました。

ここに、表彰します。

この封筒に入っている免許証をゲートにかざすことで、入ることができます。

くれぐれもなくさないでください。なくした場合には、ダンジョン管理区に行き、申請し、賠償金を払いもう一度手に入れること。



と書いてあった。

さらに、書いてあるとおり、免許証もあった。

ところで、ダンジョンができてからもうすぐ一ヶ月が立つ。

なんだか嫌な予感がするのは気のせいだろうか。




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合格への道 完

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