第8話
まずは先手必勝とばかりに責め立てる。
最初は何も知らない初心者のように直線的に突撃しようと思ったが、(もちろん手加減して)強いことがバレているので四分の一ぐらいの力にしようと思う。
ジグザグと緩急やフェイントを着けて近づいていく。
攻撃(手加減済み)をするもいなされたり避けられたりする。
「おぉ いいねえほらほらもっと攻撃を当てて見なよ」
余裕綽々で行っているがこれは試験なんだ。合格さえできればいい。
「試合時間残り1分!」
審判の声が入る
ここで[剣術1]のスキル [スラッシュ]を発動する。
なにげに初めての使用だったが、驚いた。体が勝手に引っ張られるような感じがしたのだ。だが、動こうと思ったら自由に動かせた。
『お久しぶりのアドバイザーです。本来ならこのスキルは使用者の意思で動かせません。ただし、そのスキルと使用者の実力が大きく離れている場合、動かして、弱点に当てる等の行動ができます。』
なるほど。それなら[武器術1]を伸ばすのもありかもしれない。一つ伸ばしたらすべて伸びそうだし。
スラッシュは審判の胸元にあたった。
「試合終了!勝者は日下 翔!」審判の声が響く。
「いやー負けちゃったなー。最後のは一体何なんだい?」
と質問してくるが答えるわけがない。下手にスラッシュとでも言ってしまえばおかしいと思われる可能性が高ます。
「企業秘密で。」
「まあいいか。誰にも秘密の一つや二つあるもんだ。」
「ではありがとうございました。」
「そうだね。じゃあ最後の試験に逝ってもらおうか。」
「なんか今発音おかしくありませんでしたか?」
行くとは違った気がする。
「なんでもないよ。これは証明書だから。逝ってらっしゃい!」
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最後の試験会場に来た。
たくさんの的とそれに向かって攻撃する人たち。
それを横目に通り過ぎて、試験官のところへ向かう。
「やあ、最終試験によく来たね!」
意気揚々としたおばさんだった。
「ここではあそこに見える的に攻撃をしてもらう。魔法でも武器でもなんでもいいが、あの的を壊さないとだめだ。あの的は、一回層によく出てくる敵、ゴブリンより少し多めの耐久力にしてあるからこれを壊せたら実技試験はクリアだ。晴れて座学のテストに行けるぞ!」
というわけで、火魔法のファイアーボールでやっていこうと思う。
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今回は終わりです。
あと魔法に関しての質問なんですが、
火魔法と炎魔法どっちがいいでしょうか。
追記
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