第3話[剣聖と賢聖]
翌朝、モンドとリズ達騎士団は一旦報告の為に王都に戻り。入れ替わりで冒険者ギルドが来た
「
「冒険者ギルド副マスター、マーク=マクトミンです。任務内容の打ち合わせをしたいのでお時間よろしいでしょうか?」
「かしこまりました、それでは一階の会議室でお待ちしております。各自準備も必要でしょうし1時間後にしましょう」
(見た所そこまで場数を踏んだ冒険者は居そうに無いな。居たとしても···4、5人か)
すると有象無象の中からルークの姿を見つけるやいなや1人の少女が駆け寄って来た
「お前か、カミラの先生とやらは」
ルークはこの
「そ···そうでございます」
「ほう?お前は分かるか。だいたいのヤツは見た目に騙されて軽んじるか説教するのにのう」
少女の魔力を例えるなら
「安心せい、ワシは
少女の笑顔にルークは嫌な予感しかしない
「モンドが肩入れする訳よの。マクトミン、後は頼んだぞ」
少女は嬉々として王都に戻るとルークは極度の緊張から解放されて膝から倒れかけた時、1人の何かしら疲れた感じの壮年に手を握られ助けられた
「す···すみません、とんだご迷惑を」
「いやはや、困った時は何とやらですから」
ルークはその壮年···実は剣聖のレオン=クリストフの手のひらが長年何かを握って来たかの様な···恐らくは腰に下げた
「なるほど、貴方がリズの剣の師匠クリストフさんでしたか」
「え?俺を御存知で?」
「初対面ですが何となくそうかなぁって」
「そうですか?」
「手のひらが雄弁に教えてくれました、ほぼ毎日息する様に剣を振って来たんだと」
今まで剣技や鍛錬で誉められた事はあっても手のひらを誉められた事は無かったので嬉しいやら小っ恥ずかしいやらで思わずルークから目を逸らした
「あ、レオン先生」
褐色で黒い髪を後ろで束ねた長身の女性剣士が駆け寄る
「ん、アンタだね?リズとカミラの先生ってのは。ディアナ=バートランドだ[剣竜]の二つ名の方がわかりやすいかな?」
「ははは、お手柔らかに。ルーク=ローディスです」
互いに握手をするとディアナの心の目には足元にサンゴ礁にぽっかり丸く空いた
「どうかしましたか?」
「あ···いや、他人の噂はアテにならないって思っただけです」
「ではボクは先に一階の会議室に居ますので失礼します」
ディアナの脇に居たレオンはルークが宿舎に入るのを確認して
「なぜ
「
「分かってたというか、
「一体どれだけの人が
「少なくとも
(あ、また
魔術ギルドではありえない様な厳戒態勢が敷かれている。今、世界で散り散りになり一同に会する事は無いと言われた
・時の賢者、空王 ドーラ=A=モンド
・奇跡の賢者、法王 聖クリストフ8世
・力の賢者、騎士王 デュラン=ジェルマー伯爵
・自然の賢者、精霊女王 キャロライン=マティス
・生命の賢者、大魔女 マチコ=マージ=へドリアラ
・
・支配の賢者、悪魔召喚士 ビクトル=イングウェイ
・賢者の中の賢者、賢聖 アルテア=キルレイン
アルテアが着席したと同時にモンドが
「無礼ながら
「全くだ、これから楽しみだったというのに」
「いやはや、全くじゃ」
デュラン伯と聖クリストフは似たようなぼやきをするがデュラン伯は社交会で、聖クリストフは教会の目を盗んでの居酒屋歩きと全く異なる
賢者とはいえ、基本的に魔術に貢献していれば個人のプライベートには干渉しない、それが例え今回の議題になりかねない
「我々を喚んだ理由は?それなりの理由があるのだろう」
「帝国領南東のベトナ山付近で大型の地震があったのはご存知だと思いますが」
「それだけか?」
「実は調査で鉱山の地下に地下都市を検知したんです」
モンドとアルテア以外の
「残念ながら発見したのは私でもアルテアでもない、
ロックスが青ざめて立ち上がる
「まさか···」
「心当たりがあるのか?バッシュ卿」
「私はこれにて失礼する!ベトナ山だな!」
モンドとアルテアはしてやったりと目配せをする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます