序章 視点:鳴寝 リオ in末科中級火迷宮ダンジョン(2)
恋慕「行ける。こいつなら倒せる。」
リオ「、、、は?恋ちゃん何言ってんの?無理だよ、こいつは格が違う。コメ欄見た?深層級だって。無理だよ、、、私達のレベルじゃ、、」
恋ちゃんがとんでもない事を言い出した。
何血迷ってんだか。私的にはもうここで糸冬わんだわー、、って感じなのにねー、、
人生、諦めが肝心!誰かが言ってた!!知らんけどお
私は完全に希望を捨てた。でも恋ちゃんは違った。
恋慕「え?私達のレベルって何?私があんたと一緒のレベルだなんて言ったこと無いでしょ??」
リオ「?」
恋慕「あんたのレベルは14でしょ?言っとくけど、私のレベルはあんたの数百倍はあるわよ」
リオ「、、、は?」
>>1400オーバー?!
>>超一級戦力じゃねーか!
>>jk《常識で考えて》そんなわけなくないか???
>>jkの通じないJKってコト?!
>>待って本当に意味不なんだが
>>深淵に入る最低レベルが1000だぞ?!言ってることわかってんのか?!
そう。恋ちゃんの言っていることが仮に真実なら、恋ちゃんレベルは推定でも1400オーバー。
恋慕「本当は私的には”深層未満”のモンスターなんて児戯に等しいのよ?」
そう言って恋ちゃんはイラプションスカルを持っていたショートブレイドで切った。文字通り、豆腐の様になんの抵抗もなく切られたイラプションスカルはそのまま消滅し、ドロップアイテムである”
リオ「勝った、、???」
>>は??
>>ナニコレ
>>マジでどゆこと???
>>流石!日本のCG技術は凄まじいね!!(英語)
>>何このゴリラJK
>>このショートブレイドがとんでもスペックなんじゃね?
>>わーすごーい、、(現実逃避)
恋慕「当然でしょう?私を誰だと思ってるの?」
リオ「もちろん!私の特大親友で命の恩人の恋ちゃんだよ!!」
恋慕「配信に戻るわね、、」
リオ「あっ、はい。」
恋慕「、、、今日はちょっとトラブルがあったからここで配信は中断させてもらうわね。それじゃあ」
>>結局なんだったんだ、、??
>>おつおつー
>>乙
>>またなー
______________Coineri_Dchが配信を終了しました
リオ「で?あのバカ火力とレベルの話は何だい???」
恋慕「あー、、阿呆だし忘れてくれたかと思ったのに、、」
リオ「誰が阿呆だって????」
恋慕「お・ま・え♡」
リオ「いやそうじゃなくって、、」
おかしい。さっきまで緊急時だったはずなのにこんなにも冷静で、、じゃなくって!
こうまでして恋ちゃんが私に隠し事をするなんて、今までなかった。
私達は幼稚園の頃から高校に至る今までずーっと仲良く親友と名乗れるほどの仲を継続してきた。それは今も変わらないはずだ。でも
リオ「なんで隠すの?」
恋慕「隠してるわけじゃないのよ。別に言っても良い。ただ、」
恋ちゃんは間をおいて、私の目を見て息を吸った。
この表情は、真剣な表情で。恋ちゃんがする、本当に真面目な話のときの表情。
恋慕「覚悟はあるかしら?」
リオ「覚悟?」
恋慕「私の持っているものを背負う覚悟よ。」
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