第5話 牢獄スタート


「ここに一生入ってろぉお!」


 バァン!


 鉄格子の中に押し込められ、勢いよく閉められた。


 "ピコン!"


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 SYSTEM: WARNING! 投獄によりカルマ値が -100 減少しました。

 現在のカルマ値: -100 "囚人"


 SYSTEM: NEW QUEST!

 クエスト「カゴの中の鳥」を強制受注しました。

 クリア条件: Unknown

 クリア報酬: Unknown

 クリア難易度: Extreme (キャラクター再作成を推奨)


 [Next] [閉じる] 5秒後に自動でウィンドウが閉じます……

 ___________________


 ピコンという音と共に、ウィンドウが表示され、やがて自動消滅した。


 その機械的な音でふと我に返る。


「え…?どういうこと?なんで俺捕まった?」


 鉄格子を両手でつかみ、ガシャンガシャン鳴らす。側で控えていた衛兵が反応する。


 槍を突き出し、カンッ!と鉄格子を鋭く打ち鳴らすと、耳をつんざくような大声で威嚇した。


「うるさいぞ!大男めが!静かにしろぉ!」


(いや、お前のほうがうるさいだろう……。)


 キャラ作成を担当するAIのぽんこつっぷりに嫌気が差し、突然ゲームにログインしたと思いきや、あれよあれよと町を守る騎士さんに捕縛され、牢屋にぶち込まれた。


 言う通りにしていただけなのに、ひどい扱いだ。


 持ち物は押収されたため、女性が投げてきたバケツの弁償もできないが、普通のゲームであれば所持金はいくらか最初に持っているはずだから、それで衛兵さんが代わりに弁償してくれたらいいんだけど……。


 俺の外見が凶悪なのは否定しないが、あまりにもスマートな投獄っぷりにただただ感嘆する他ない。


(それよりも、だ。)


「これから、どうしたらいいんだろう…。」


 ゲームのスタートって普通、きれいな街並みからとか、商人を志す者であればギルドからとか、いろいろあると思うけど、牢獄スタートってのはなかなかどうして、ユニークである。主に何をしていいか分からないという点がとてもユニーク。


「う~む…。」


 周囲を見回す。


 鉄格子、冷たい石畳、簡素な机と椅子。今日の分の食事らしきパンと土色の皿と使われた形跡のない脆そうなスプーン1個。手には木製の枷がはめられており、そのスプーンを使って掘り進めて脱獄するなんてことも難しそうである。


 そして、なんの能力も持たないこの体。アバターの身体的特徴をある程度考慮しているのか、力だけは、かなり強いようだが、さすがに石の建物を破壊することなんてできない。実は、刻まれた蛇のタトゥーに脱獄に関する計画書が書かれている……なんてこともない。


(というか、最初にクラスなり職業なりを決めるんじゃないんですかね?俺は操作方法すら満足に教えてもらってないんだぞ、AIさんよ…。)


 あまりにもぞんざいにゲーム内に放り出したあやつを俺は許さないぞ。


(おや…?)


 視界の端に居るのは先住民と思わしきごろつきが一人。NPCかな。


 俺ほどじゃないが、そこそこに凶悪そうなハゲの盗賊って風貌だ。ナイフを持たせたらキャンディーのようにしていることだろう。


 こいつが同居人ってわけかい。


「むう……。」


「いよう、旦那。石の冷たさは気に入ったかい?」


 目が合った。というか合うまで俺が見つめていただけだが。


「ここから出たい。」


 単刀直入に伝えると、先住民のハゲが笑う。


「ははは!…悪い顔から開口一番、何を言い出すかと思えば。旦那……そいつぁ無理な相談だな。ここがどこだか忘れたってのかい?……ヴァルザック騎士団が占有するレーンの町じゃあ、俺たちならずものの居場所なんかねぇ。この牢獄なんて、その権化みたいなところだ。ほんの少しの悪事でも働けば、俺たちのようにぶちこまれ、抵抗したところで、そこの転がっている骨のようになるのがオチってもんさ。騎士団が出張る前は、この町だって、そこそこ居心地がよかったんだがなぁ……。」


(このハゲの話が本当なら、俺は騎士様が統治する町でスタートしたんだ。それなら、あの少女はどこでスタートしたんだろう?)


 少なくとも、俺がログインした周囲には居なかった。…と思う。


 いたら絶対に助けてくれたはずだ。…そうだよね?


 この手のゲームはみんな同じ場所からスタートすると思っていたが、きっと運営の思惑があって、それぞれが別々のところで生まれ落ちたとみるべきかもしれない。


「旦那も、大人しくしておくべきじゃないか?」


 ハゲが顎で牢獄の隅を指す。そこには、寄せられた人骨のように見えなくもない骨がまとまっていた。比喩的に、ヴァルザック騎士団とやらに逆らったら、この牢獄で死ぬと言っているんだ。


「……。」


「ところで、旦那は何をしたんでさ?」


「特に何もしてない。イゾベルという騎士と、数十人の衛兵と対峙して捕まった。」


 ハゲは目を丸くすると、預けていた背中を浮かせる。


「おいおい、イゾベルと渡りあったって!?しかもたくさんの衛兵を一度に……旦那ぁ!よく五体満足でいられたな!?あいつはヴァルザック騎士団でも隊長クラスのバケモンだぞ。何もしてないなんて、よく言えたもんだ!」


(本当に何もしてないんだが……いや、バケツは足がうまく動かなくて壊しちゃったけど!)


「ここから一緒に出るべきだ。」


 ハゲはしばらく悩み、困ったように唸る


「う~ん……そうしたいところは山々なんだが、ここは堅牢だ。できるもんなら一人で抜け出してる。……だが、旦那。もしかしたら、二人ならいけるかもしれねぇ妙案があるんだ。」


 高い位置にある小さな鉄格子の窓から西日が差した。そろそろゲーム内も夕方らしい。リアルだとどれくらい時間が経過しているんだろうか。何かあれば雨宮お兄さんは起こしてくれるって言っていたし、もう少し頑張ってみようかな。多分これもチュートリアルか何かだろう。


「どんな考えだ?」


「耳ぃ、貸してくれや……。」



 ⚜⚜⚜⚜



 衛兵詰所 ヴァルザック牢獄前支部


 頼りないランタンが手狭の部屋を照らす。部屋では数人の衛兵が装備を脱いでベッドに横たわり、思い思いの時間を過ごしていた。


 壁には武器や防具がかかっており、"一応は"いつでも戦えるようにしてある体裁を守っている。


 詰所は、時たま鉄格子が擦れる音や囚人の叫び声が遠くから響くだけの面白みも娯楽もない場所だ。なので、務めて長い衛兵は、仲間内でカードに興じたり詩人の歌を練習したりしている。


 有り体に言えば、堅牢を冠する割にはやる気がなく、適当だった。だが、それには理由がある。


 何せ、すべての牢獄はこの詰所に一本道でつながっており、衛兵は皆、ここで休憩を取ったり、交代したり、装備を整えたりしているのだ。


 脱獄するつもりなら、フル装備した衛兵の横を、丸腰で抜けねばならないことを意味する。故にセキュリティは万全なのだ。


 やる気のない衛兵の一人が、カード遊びをしていた新米の手札を後ろからひったくり、交代するぞと目で合図する。


「見回りの時間だ。それまでは代わっててやる!」


「もうそんな時間に…助かります!」


 見回りを言い付けられた新米は、とくに不服を申し立てることなく、防具の上下と槍だけを着用し、頷いた。


「よし。時間になりましたので、見回り行ってきます!」


「あぁ、直近で収監したエリアは十分に注意してくれ。牢からは手が届かない範囲で距離をとって、絶対に構うな。すぐに戻るんだぞ。パンも用意しておくぜ!」


 真新しい騎士服に身を包んだ新人に注意喚起する先輩騎士は、目もくれず、見回り時間を義務的に書き記して手帳を投げると、仲間とカード遊びを始めた。


「わかりました。楽しみです!」


「おう、あ…あと、お前に貸した鍵、交代のときに俺の制服に返しておいてくれ。それ、スペアが完成するまでの間にイゾベルさんから預かってる鍵だから。」


「はい!では行って参ります!」


 本来であれば、二人一組になって見回りが必要なのだが、当然誰も注意もしない。



 ⚜⚜⚜⚜



 シャカ…シャカ…シャカ…


 冷たい牢獄に鎧の音が響く


「今だ、旦那。見回りが来たぞ!死んだフリだ!」


「……よし!」


 ハゲの言う通り、牢獄の中心で死んだフリをする。


 自慢じゃないが、俺は寝たフリが得意だ。母の言い付け通り、すぐに寝られない日は母の見回り時、呼吸を止め、寝ているのか死んでいるのかわからないくらいの静寂を保ち、やり過ごしたこともある。その経験が今活きるときだろう。


 鎖帷子がすれる音が徐々に大きくなってきた。やがてすぐ近くでその音が止まる。ハゲは見計らったように見回りに大声を出す。気を引くためだろうか、鉄格子をガシャンガシャンと揺らす音が響く。


「おい!衛兵!今日入ったあいつ、動かなくなったぞ!」


 ハゲが死んだフリした俺を指すが、衛兵は近づくことなく、訝しげに見つめるだけだ。


「そうですか。朝までそのままなら、また呼んでください。」


「ほぼ死体みたいな奴と一緒に寝ろってか!?おいおい、冗談きついぜ、もうピクリとも動かねえってのによ!」


「はいはい、どうせ嘘ですよね!」


 まずい。これでは見張りを欺くことはできない。ほんの少し興味を示してもらうだけでいいんだ。何かないだろうか。


 俺はダメ押しの必殺技を披露する。白目をひん剥き、口から泡を吹いてみた。


「あ…あわあわわ…。」


 ハゲは俺のアドリブを見て、鉄格子を強く揺らした。


「衛兵!みろ!泡ふいて白目剥いてやがる!しかも、あわあわのたまってやがる……このままだと本当に死ぬぞ!?いいのか?イゾベルが捕らえた重要な囚人なんだろ!?」


 まだ事情聴取を終えていない事実と、イゾベルが直接捕らえたというワードが重なり、衛兵を思いとどまらせるに至った。


「……どうやら、本当に急患のようですね。いいでしょう。仲間を一人呼んできます。どんな容体なんですか?」


 そう言うと衛兵は、暗闇でよく見えないであろう俺の顔色を確かめるべく、鉄格子に接近した。


 だが、そのスキを見逃すほど、ハゲは甘くなかった。


「ふん…!」


 ハゲはまず、鉄格子に近づけてきた兵の頭を両手を伸ばし、引き付ける要領で思い切り鉄格子に押し当てるようにぶつけた。


 ガァン…!


「な…ぐあ…!?」


 相手は思わずぶつけた頭を手で支え、一歩後ずさる。


 夜だからか、視界不良のためか、兜を装備していなかったのが仇になったようだ。


 ハゲは、相手が逃げて立て直す前に頭を押さえた兵の手を取り、こちら側に引き付けると、更に同じ手口で頭を打ち付けさせ、気絶させてしまった。


「へへ……場数が違えんだよ。甘ちゃんが。」


 倒れた兵の足を引っ張ると鉄格子に近づけた。十分調べられる位置まで持ってくると、懐からカギを取り出し、ニヤリと悪い笑みを浮かべたのだ。とんでもない悪党であるが、戦術だけは一流であった。


「旦那!奪いやした!」


 いつの間にか、俺はハゲから旦那と呼ばれ始めている。だが、今はそんなことに気をとられている場合ではない。さっさと出なければ、衛兵の仲間が様子を見に来るかもしれないのだ。


「よし、それならもう出るぞ。」


「へい!」


 ここまで戦えるなら、ハゲには看守の装備を渡しておくべきだろう。俺はレベル1で、ろくに戦えない。今俺が持つよりもこいつに渡してしまったほうが効率的だと思った。いまだにステータスの見方すらわからないので、実感はないが、たぶん強くなる気がする。


「それと、……ハゲ、お前はこいつの槍と防具をつけろ!」


「え、それだと旦那が丸腰じゃあ……。」


「俺は……いい。」


「旦那ぁ……俺なんかの身を案じてくれるなんて……それなら俺、この後もついていきやす!」


「そうか……好きにしろ!」


「へい!」


 なんだかハゲの反応が良くなった気がする。好感度なんてものがあるのかもしれない。だがよくなったポイントがわからない。ついてくるというので、好きにさせることにした。


 牢獄から出て、慎重に見回す。


 見張りは奴一人だったようで、他に警備で周っている者はいないみたいだ。


「旦那!どうするんでさ。この先は詰所、バレないように進まなきゃイゾベルには敵わないですぜ!」


「……。」


(う~ん。これはたぶん、ステルスアクションのチュートリアルに移行したんだろうか。だがそんなゲームは友達が遊んでいる様子を見たことがある程度で、俺自身体験したことがない。仮にできたとしても、俺が下手くそなせいで、このハゲが犠牲になりそうな気がする。)


 ステルスゲーに自信が全くなかった俺は、忍んで逃げることを早々に切り上げた。


「それなら、ここにいる囚人たちを全員、逃がそう。全員で逃げれば、強い相手にも勝てるかもしれないだろう。」


「…!」


 それを聞いた周囲の囚人共は「おお…」「出られるぞ…!」「静かにしろ!」「はやく開けてくれぇええ!」などと騒ぎ始めた。騒ぎが大きくなってバレる前に、さっさとやってしまったほうがいいかもしれない。


 俺とハゲは、奪ったカギで片っ端から解錠していく。


(マスターキーっぽいな。これ…。)


 牢から解き放たれた囚人たちは、好き勝手動き回ると思いきや、何故だか他の囚人の開放を手伝ったり、木箱を壊して即席の武器を作ったりして、謎に統率が優れていた。



 ⚜⚜⚜⚜



 再び、衛兵詰所にて


 カードゲームに興じる穏やかな時間が流れる中、その静寂をぶち破ったのは、牢と詰所を繋ぐ唯一の扉だった。


 大慌てで鉄の扉を開けた兵士の一人が、肩で息をしながら悲鳴にも近い声で叫んだのだ。


「大変だぁああ~!」


 バァン!


 勢いよく開かれる扉に、兵たちは注目を集める。


 ガチャン!


 慌てて扉を閉め、誰も出てこないよう体重を扉へ預ける衛兵は、とてもじゃないが冷静な表情をしていない。


「どうしたんだ?そんな慌てて!」


「はぁ…はぁ…大変なんだぁ!…し、囚人たちが、牢から抜け出している!」


「なんだと!?」「イゾベルさんを呼べ!」


 カードをばら撒きながら、テーブルをひっくり返して立ち上がる兵たち。


「彼女は今日の夜は、非番だろ!」「だったらどうすればいいってんだ!?」「誰かがどうにかしなきゃ!」


 安全だと高を括っていた、アリの巣をつつかれた虫のように、あたふたする衛兵たち。


「だめだ!もう遅い!なぜなら、奴らはもうそこまで――」


 背を預けていた衛兵が最後まで発言することは許されなかった。


 バァァァン!


 勢いよく破られた扉。衛兵は下敷きになって意識を失った。


「なぜなら、俺たちがそこまで来ているから……だ!」


 け破った扉に足をかけたハゲ坊主のならず者を先頭に、蛇モヒカンの大男に続くステゴロたち。その数は数十人に及ぶ。木材で武装している者もおり、フル装備で相手をしても、とてもじゃないが5、6人で鎮圧できる数ではない。


 リーダーらしきモヒカンの大男は、冷静に状況を分析すると指示を出した。その顔は凶悪なほどに強張っている。


「抵抗する奴からは……装備を奪うんだ。他は捕縛して牢屋に入れろ。牢に鍵をかけたら、牢屋の鍵はすべて破壊しておけ。」


「野郎ども、聞いたか!看守を逆に牢屋にぶちこんでやろうぜえええ!!」


 ハゲが槍を掲げると、それに続いて皆が「うぉおおおおお!!」っと雄たけびをあげた。看守にできることなど、何もなかった。


 "ピコン!"

 ___________________


 SYSTEM: WARNING! 脱獄によりカルマ値が -100 減少しました。

 現在のカルマ値: -200 "脱走の蛇"


 SYSTEM: QUEST CLEAR!

 クエスト「カゴの中の鳥」を完遂しました。

 クリア難易度: Extreme (キャラクター再作成を推奨)


 『Result』

 ・500%のEXP を獲得 !!

 ・ハゲが仲間になります !!

 ・称号【脱走の蛇】を獲得 !!

 ※永久的に、カルマが0から上昇しなくなります。

 ※悪属性のキャラクターから好感を得られやすくなります。


 [Next] [閉じる] 5秒後に自動でウィンドウが閉じます……

 ___________________



 ⚜⚜⚜⚜⚜⚜⚜⚜



【仲間】

[ステータス]

[ NAME: ハゲ(優斗によって自動命名) ]

[クラス: 兇賊(きょうぞく)]


[ LV: 3 ] < EXP: ■■■□□□□□ 20/100 >


[ HP: 300 / 300 ]

[ MP: 70 / 70 ]

[ STR: 20 ] <STR+5>

[ DEF: 20 ]<DEF+8>

[ AGI: 20 ]

[ INT: 10 ]

[ LUK: 10 ]


<装備>

右手: (衛兵の槍) <STR+5>

左手: (両手持ち)

頭 :

胴 : (衛兵の防具)<DEF+5>

足 : (衛兵のグリーヴ)<DEF+3>


<スキル>

【見切り】【近接戦闘術】【騙し討ち】


<クラス特性>

・兇賊はスカウト系クラスのひとつで、卑怯な戦い方を得意とする。

同系統のクラスの中でもNPCの場合は力や防御がよく伸び、正面切っての戦いも得意。



 ⚜⚜⚜⚜



TIPS:ステータス上昇の仕組みとゲーム内の基本ルール

(読み飛ばしてもOK)


・レベルアップボーナス値

1レベルにつき5ポイントのステータスポイントが与えられる。


・ポイントの振り分けルール

ポイントはHP、MP以外のステータスに振り分けが可能で、振り分け方法の制限は一切なく、自由である。ただし、能力値はレベルアップで自然上昇しないため、振り分けをしないと基礎値は1も上がらない。


・HPとMPの上昇値

原則1レベルで100ポイント。MPは10ポイント上がる。これは基礎値であり、クラスによって倍率は変わる。例えば、魔術師であれば、HP上昇倍率は0.8倍で80。MPは1.5倍で15上昇……など、補正がかかる。この補正は、クラスチェンジする前に上昇したHPとMPにも適用される。


・スキルの習得条件

レベル上昇、誰かから教わる、自ら編み出すなどの取得方法がある。ポイントによって習得条件の縛りが~とかRPを邪魔する要素は一切ない。強力すぎるスキルは一部クエストで鍵(ロック)がかかる。


・ステータスにおける装備制限

装備に制限はない。戦士が魔法の帽子をかぶることもできるし、魔法使いが重装備もできる。それが効率的かどうかは置いておく。


・ステータスにおける影響

装備によって必要なポイントが~とかそういう縛りもないので本当に自由だが、明らかに重たいものを非力な者が扱えば、相応の処理が入る。例えば、生まれたてのゴブリンが魔法書を読み漁るようなことはできないし、STR値が1の小さな子供がトロールのこん棒を持ち上げることはできない。そういった制限やペナルティは存在する。


※上記はバウンドレス・レルムにおいて、すべてのキャラクター、NPC、生物、無機物に適用される。

プレイヤーの基礎値は15から始まるが、非戦闘の村人、あるいは戦闘に強いNPC、大きなモンスターはこの限りではない。ただし、1レベルアップ値の上昇振り分けポイントは一律【5】で平等。バランス調整のために、NPCだけが一方的に理不尽に強いなどもない。自由。(優斗の運(ラック)は1です…)


※クエストの大半は用意されているものですが、プレイヤーの想定外行為によるクエストや報酬がAIにより生成させる機能が備わっています。その場合、予期しない結果が生まれたり、ステータスに影響を与える報酬が得られることがあります。


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