第1章 綾乃部長という少女
第1話 部室での会話①
そのまま、油性マジックで『
「──あら、
長く伸ばした
絶対領域をこよなく愛すると彼女が自称している通り、今日も
長い
肌の色が透けていると錯覚するような白さに、顏の真中心に位置する整った
一切
僕は彼女のことを綾乃部長、あるいは部長と呼ぶ。
この
僕が
「いや、ほんともう……なに考えてるんですか⁉ あんなの部誌で出せるわけないでしょう。というか、そもそも話が未完結ですし……!」
「あら残念。私、
「僕にはあれを部誌に
「キスの描写にはちょっと自信がないの。ほら。私、未経験だから」
「僕だって経験ないんですけど」
「そうなの? なら……私と、練習してみる?」
小さめの唇に指を添えながら、綾乃部長がいたずらっぽく片目を瞬かせる。
「しなを作らないでください」
名前は
一年と少しになるだろうか。綾乃部長が書く多種多様な小説の主人公に名前を貸し続けている、不憫なやつ。自分で言うのもどうかと思うけど、本当のことだから仕方がない。
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