漢詩 八

江雪 柳宗元


千山鳥飛絶

万径人踪滅

孤舟蓑笠翁

独釣寒江雪


書き下し文:


千山鳥飛ぶこと絶え

万径人踪滅す

孤舟蓑笠の翁

独り釣る寒江の雪


解説:


踪: ソウ あと:


あしあと 失踪の踪と々


現代語訳:


千山から飛ぶ鳥が絶え


全ての道から人の影が消え


一人船に蓑笠の老人が


寒江の雪を独りで釣る


考察:


紗:雪を釣るなんて事が有り得る筈が無い。


これはとても疑義的で懐疑的な


話では無いだろうか。


幻想と妄想の世界が区別が


ついていないのでは無いか


(二).


塞下曲 盧綸


月黒雁飛高

単于夜遁逃

欲将軽騎逐

大雪満弓刀


書き下し文


塞下の曲


月黒くして雁飛ぶこと高く

単于は夜に遁逃す

軽騎を将って逐わんと欲すれば

大雪弓刀に満つ


解説:


遁 トン のがれる かくれる:


後ずさり等の意味もある様だ


単于:おおよそモンゴル地域の


首長につけられる呼称だと思われる


雁 ガン かり:鳥の一


将って もって:


よってと同じ意味合いも持つ様だ


現代語訳:


月黒くして雁高く飛ぶ


単于は夜に忍び逃げる


軽騎でそれを追おうとするが


弓や刀に大雪が注ぐ


考察:


紗:こう、


「暗く、白い雪の世界で


 広げられる追討の場面を


 描写する詩」


だろうか。 そのままだが。

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