第7話

朝日が熱を出して布団の中でうなされている。普段は元気な彼女が元気がない様子を見て、モッカは心配になった。「朝日、大丈夫?」と声をかけるが、朝日はうなずくことができない。


モッカは思いついて、氷枕になって冷たい感触を提供する。「これで少し楽になるよ!」とふわりと朝日の頭の上に乗る。冷たさに思わず笑みがこぼれる朝日。「ありがとう、モッカ。でも、やっぱり熱が…」


そこでモッカは、冷たい風を送ることにした。「これで少し気持ちよくなるはず。頑張れ、朝日!」その優しさに、朝日は少し元気を取り戻す。


「モッカ、いつも私のことを見守ってくれているんだね。ありがとう」と微笑む朝日。モッカは少し照れながらも、「これからもずっとそばにいるから、安心して休んでね!」と答える。


最後に、朝日が「早く元気になって、また一緒に遊びたいな」と言うと、モッカは「もちろん!お月見や星を見に行こう!」と元気よく返事する。


熱を出して寝込む朝日が、ふと好きな女の子のことを思い浮かべる。彼女の優しい笑顔や温かい手を思い出し、少しだけ心が温かくなるが、体はまだだるい。


「モッカ、お願い。あの子の姿に化けてくれないかな…」と小声でリクエストする。モッカは「もちろん!」と元気よく返事し、瞬時に朝日が思い描いた女の子の姿に変身する。


その姿を見た朝日は驚きつつも、心がほっこりする。「すごい、モッカ…」と感嘆の声を漏らす。女の子の姿をしたモッカは、優しい笑顔を浮かべ、「大丈夫、ここにいるから」と手を差し出す。


朝日は、その手を握りしめ、安心感に包まれる。「こんなに優しくしてもらえるなら、もっと早くお願いすればよかった」と笑いながら目を閉じる。モッカも優しく彼女の手を握り返し、「いつでもこうやってそばにいるから、安心して眠って」とささやく。


そのまま、朝日はモッカの手を握りながら、心地よい眠りに落ちていく。女の子の姿のモッカは、彼女が安心して眠れるように、静かに見守っているのだった。


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