第17話 伏線3
薔薇「なんか話が複雑になってんなー。」
薔薇「俺はなんというか、ベタなのが良いんだよね。恋愛で恥ずかしくなったり、戦いで協力しあったり、再会で涙を流したり」
薔薇「世界ってのはそういう単純な良さのために複雑にあるんじゃないのか?真理はシンプルな形、シンプルイズベストなんて言ったり」
薔薇「少なくともエンターテイメントってそうあるべきだよね。」
アン「キエーーーーッ!!!!仇敵!死すべし!仇敵!死すべし!」ガンッガンッドガッバキッ
薔薇「なんだよ!!!」
アン「お前は永遠のループに閉じ込められて世界ごとリセットされ続けてしまえ!!!人生に初心などない!!!」
第四ヵ国目。ここは戦いの国スパパルタ。
この地では魔物の侵攻に抗うため、闘いの儀式を行い勝者が国を指導する者とした。結果魔物が乱入し、全ての人間を負かして魔物が指導者となった。
アルスル『本末転倒やないかい』
ディアーク『儀式だのはそういう所がある。では滅ぼしましょうか、この国』
元僧侶『待たれよ!何か来たぞ』
元僧侶を加えたアルスル達一行の前に、因縁の相手、魔将軍ヘル・シルグドラが現れた。
ヘル『また会ったな。我がこのスパパルタの勝者であり、指導者。今後は民に魔物を引き入れ、更なる軍を築いていくつもりだ』
ディアーク『貴様は魔物じゃないだろう?』
ヘル『おや、その通り。我は堕天使よ。かつて異界と魔物を作り、我の世界を築こうとした。だが神の怒りに触れ、堕天させられたのだ』
ヘル『アルスル、貴様の母ミスティルエルは実は我と同じ堕天使よ。奴は天界でも目に余る愚鈍だった。その伴侶を殺した時はなんと愉快だったことか!』
アルスル『もう既出情報だよそれ』
元僧侶『貴様!私の尊敬すべき先輩を貶すんじゃない!!』
ヘル『死出の旅に良い墓碑を建ててやろう。』
ヘルはスパパルタの民一万人にアルスル達への攻撃命令を出した。
民1『おおーっ!人間!』
民2『やっぱ魔物より人間の方が弱い!』
民3『今日は休暇だぁー!』
アルスル『詰んだ。その後俺達の姿を見た者はいなかった・・・』
ディアーク『腐った人間共だ。ワープ!』
ディアークは自身の魔物王国の魔物達をワープさせてこの場に召喚した。大量の魔物群がスパパルタの兵と戦火を交える。
民123『やっぱり魔物と戦うんじゃないか!』
アルスル『その大規模な術はなんか代償とかないの?』
ディアーク『また別の禁忌の術で魔法力を無限にしてますので』
ヘル『小癪な!我が自ら槍で貴様らを嬲ってくれるわ!』
ディアーク『こいつだけはどうにもならないんで、アルスルと現勇者様にお願いします』
アルスル『おっしゃぁ!任されたわ!』ブンブン
元僧侶『勇者が二人とあらば、恐れる物無し!!!』
忍者スラッシュと勇者スラッシュがヘルを十字に切り裂いた。
ヘル『残念だったな。我は天使の身、不死身だ』
アルスル『おい!こいつだけはどうにもならないって!』
ディアーク『分かりました。良い所にワープさせます』シュバァァ
アルスル『ん?』
ヘル・シルグドラはワープした。その後彼の行方を知る者はいなかった…。
元僧侶『奴はどこへ?』
ディアーク『恐らく永遠に出られない所ですよ。戦いが好きそうでしたし調度いいでしょう』
その頃、ある王国の地下──
ヘル『おい!不死身かこいつは!どうにもならんぞ!』
ネクロス(自動操作)『………。』
続く
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