第15話 伏線1
遠くの魔物の王国で魔法使いディアークが動き出した。変身魔物の「魔法使い-03号」がヘル・シルグドラによって命を絶たれたからである。
ディアークは奴隷達を禁忌の術とはまた別の禁忌の術で融合させていた。まるでマシンのコックピットのようなそれは眼球が各地を周る衛星になりその場にいながら遠くを見られる優れものである。
ディアークはまた別の禁忌の術でその魔物の感覚を占有し、自分そっくりの魔法使い-03号をいつもの禁忌の術で完全に操り、その行程を経てアルスル達の旅に加わっていた。03号が。
ディアーク『はあ、禁忌の術が効かないならあいつは魔物じゃない。なんでそんなやつが魔王軍に…』
ディアーク『でも、それよりも大きな収穫があった。』
ディアーク『不死の魔物…まさかそんなものがいたとは』
ディアーク『アルスルの幼馴染み、ネクロスは最上級の奴隷だ。』
続く
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