第14話 複雑さと単純さ

アン「小さな物、大きな物、時間、物語、人、世界、展開、唯一、始まり、終わり、広がり、収束。」


アン「薔薇様、これが“時間”なんだね。なんて素晴らしい力なんだ。」


アン「卵から幼虫へ、幼虫からさなぎへ、さなぎから蝶へ…そして蝶からさなぎへ、さなぎから幼虫へ、幼虫から卵へ。」


アン「凄い、私は時間を自由に操れる。私はどんな世界でも作られる。私は──」


アン「神になったようだ」


──アルスルに加護が与えられた。


アルスル(過去)『…ん?ここは?』


封魔『ここは精神の部屋だ。』


アルスル『お前は一体?』


封魔『やがてお前に取り憑く者。まあ親戚の叔父さんみたいなものだ』


封魔『さてアルスル、お前には今からこれをしてもらう──』


アルスル『これは…』


封魔『あらゆる物語、100億点セットだ!全て読め!!』ドドーン


アルスルは精神の部屋で無限の時を過ごし、百億の物語を得た。


続く

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