第3話 大谷君「51&51」札ドとエスコン通い夫婦の感謝
花子:ねえねえ、今日はさ私の話題伝えたいんだけどいい。
太郎:あれま、珍しい。あんたもなんか文句あんですか?
花子:文句じゃなくてね、いい話。「大谷君」の話。
太郎:あー、やっぱね。こないだエスコンでタワー11のダルビッシュ&大谷の写真
撮って来たばっかだからねえ。
花子:そうそうよかったよねあの写真。ダルちゃんもカッコよく描かれてたしさ。
順番待ちいっぱいしたけど撮れて良かったよね。
太郎:でも今日はその話じゃなくて『51&51』のことなんだろ?
花子:もっちろんですよ。もう今日は朝ドラが終わってすぐ速報入っちゃったも
ん。日本中みんな大騒ぎでしょ。岩手だけじゃなくってさ。札幌でも号外出
たんだよ!
太郎:いや、ホンと『シンジラレナーイ!!』としか言えないよ。
花子:あんたそれは、ずいぶん昔のファイターズ! ヒルマンのセリフ!
太郎:わかってるって。でもね、俺たち道産子のファイターズファンとしてはさ、
なんか大谷君もダルちゃんもファイターズの卒業生たちが向こうで大活躍し
てるような気がしてさ……、もう感慨無量でしかないんだわ。
花子:そうだよね。息子たちが小さい時はよく札ドに応援に行ったもんねー! 応
援グッズなんて今でも部屋中に飾ってあるもんね。でもエスコンも良いよね
ー。私なんかエフタンの応援グッズどんだけ買ったか……。
太郎:お前ね、行くたんびに同じようなのばっか買ってたらさ、部屋数一つ増やさ
なくっちゃならないべさ。ただでさえあんた、年金生活苦しいなんて言って
るくせにさ。ほんとはなんも節約してねえべさ。
花子:でもさー、やっぱりねー、楽しいむこと大切にしないとさ、あと何年体動く
かわかんないんだしね、「あら古希」のあんただってさ、いつまでエスコンま
で運転できるかわかんないじゃない。だから今のうちにさ、楽しんじゃいま
しょうってことで良いじゃない。
太郎:良いけどさ。でも、売り子さん見るたびにビール注文するのはもうなしだ
よ。俺だって本当は飲みたいの我慢してんだからさ。本当はさ、お前にさ運
転させて俺が売り子さんと仲良くしたいんだけどね、あんたに運転させたら
うちまで帰ってこれそうもないからさ、我慢してんだかんね。
花子:わかってますよ、あの日はね、とっても気温が高くてのどが渇きすぎてから
しょうがなかったんで、もうそんなことないからね、また行こうね。
太郎:今年はもう何試合もないからねー。
花子:いや、今日話したいのはそのことじゃなくって「大谷君」の話。もう、横道
にそらさないでよねー。
太郎:それは自分からだって。
花子:でね、でね、今日の6打数6安打ってすごくない! 3打席連続ホームランだっ
て。もう世界記録でしょ! こんな人大谷君以外にいないよねきっと。すご
すぎるっしょ! やっぱり号外だよねー!もう、何十億年俸あげたっていい
わよねー!
太郎:何十億じゃ足りないみたいだね。十年1000億って言われてるからさ、年俸百
億って事だろう。その他にもスポンサー契約が何百億だって……。
シンジラレナーイ!
花子:また出ましたね。ヒルマン語録。まあ、あの頃は息子たちも同じように言っ
てたものね。あの頃の札ドも良かったよねー。なんだかエスコンに移ってか
ら最近勝手に札ドの批判ばかりしてる人いるけど、札ドは札ドで楽しめたも
のねー。地下鉄降りてから皆で歩いて歩道橋渡っていくのも楽しみ多かった
のにね。そういうの知らない人が多いんだろうね。あんなに批判ばっかする
必要ないのにね。経営の問題は確かにあるんだろうけどさ、そんなに悪者に
し続ける必要ないでしょうに。知らない人、関係ない人は黙っててよって感
じ!
太郎:あんた、もしかしてビール飲んでる? いつもより強気じゃないかい。
花子:だってさ、なにかにつけて北海道のこと批判されるのってほんっと嫌じゃな
い。東京オリンピックのマラソンだってそうだし、札幌冬季五輪の件だって
そうでしょ。悪いのは向こう!! 旭川の例の事件だってずいぶん印象悪く
してるみたいだけど、火に油注ぐみたいなSNSっていうやつのほうがひどすぎ
るっしょ。やり投げの金メダリスト北口さんは旭川東校出身なんだぞって言
いたいくらい。
太郎:やっぱお前飲んでんだろ。まあ、それでも言いたいことは分かったよ。その
通りだね。で、話を元に戻すとさ、大谷君の「51&51」本当に見事。もうだ
れも文句言えない。アメリカじゃやっぱ日本人に話題さらわれっぱなしなの
が気に食わない人もいるみたいだけど、もうだれが何と言おうと今MLBで一
番すごい選手は大谷翔平! もうこれは間違いない!記録がどうのこうのよ
りも大谷君の野球に向かう姿が誰よりも凄い。もうそれだけでご飯のおかず
いっぱいの気持ちになっちゃう。大谷が一番。間違いない。
もうそのことが「シンジラレナーイ!」
花子:ファイターズに入団した頃の大谷君ってさすごく細かったよね。スタンドか
ら見てても本当にヒョロって感じに見えたものね。でも、今日の6打席目にス
イングした時の上半身の太さったらすごかった。肩幅もあの頃の倍くらいに
見えてたし、お尻周りなんかもう巨大だよね。すごい鍛錬の結果なんだろう
ね……。
太郎:その点ではさ、おまえも俺も負けないかもしれないよな。あのころに比べた
らお互いに着れるもの無くなっちゃったものねー。
花子:そんなことは忘れました。今は大谷君が良ければいいの!
太郎:今年はさ、一月にこの「放談」をスタートしてから家族にいろいろ辛いこと
があったからちょっと間隔があいてしまったけど、気分も一新できたから、
またバカな話になっても「ジジババ放談」続けていくことにしような。
花子:そうねちょっと前に函館旅行もできたし、もう今年も後半戦になって秋が深
まるのを待つばっかりだけどやれることは何でもやっていきたいものね。元
気に一日過ごせるように頑張りましょうか。
太郎:大谷君の活躍ってさそんな風な気分にさせてくれるよな。一年間に何度もそ
んな気分を運んできてくれる。そのたんびに「大谷頑張れ!!」ってみんな
思ってるはずだね。日本の元気は大谷が届けてくれる。今日はまさにそんな
一日でした。ありがとうございました。今年一年怪我無くもう少し楽しみを
もたらせてください。大谷君も生活していた札幌からジジババ二人が声援を
送っています。
花子:大谷君ガンバレ!! でも無理しすぎちゃだめよ!
太郎:今日は大谷君「51&51」おめでとう。ということで『道産子太郎と花子のジ
ジババ放談(いつの間にかそんな題名になってしまいました)』終了です。
したっけ、また今度……
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