人物紹介(第1章終了時点)

※ネタバレあります。


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アフミ・シナツ(9歳・男・黒髪青眼)


 第1章の主人公。

 王都の下級騎士家アフミ家の長男。

 周りの人に『喋らなければ美少年』と言われる残念な美少年。


 前世は日本の大学生。5歳のときに高熱を出して3日3晩寝込み、前世の記憶が甦った。その際にうまく2つの記憶が融合できず、しばらく会話ができない状態が続いた。


 金策のため、前世の記憶を活用して料理や衣類の開発を試みる。


 この世界には前世にない謎の食材(シリオホラ)が幅を利かせており、前世の常識が通用しないため、料理の打率はイマイチ。しかし、水饅頭がヒットして後に王都銘菓となり、干し梅が魔力回復薬として一般に広まった。

 衣類を扱う商家の祖父のサポートもあって、衣類は割と良い成績を残した(ポケットやファスナー)。


 この世界初の遺伝学の論文『馬の雑種の研究』の共著者。

 米の研究者クローディアに米の調理法のアドバイスをする。さらに米祭りの発案者となり、王都に米を広めることに貢献する。


 色々目立ちすぎた結果王都を追放され、ブルトゥス領で騎士になるため修行中。


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アフミ・サホ(6歳・女・金髪紫眼)


 アフミ家長女。シナツの妹。

 沈着冷静なイケメン幼女(少女)。

 特技はコアラハグ(コアラのように相手の両足にしがみついてバランスを崩させる危険な技)。


 兄の寝物語(前世のアニメや小説)を聞いて育ったため、異世界のサブカルチャーが脳に刷り込まれている。

 また、家政婦のフサからも『ごしんじゅつ』を仕込まれている。フサ曰く『百年に1人の逸材』。


 自他ともに認めるブラコン。


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アフミ・キサカ(29歳・男・淡い金髪で水色の眼)


 アフミ家当主。兄妹の父。

 王城に近衛として勤める下級騎士。

 すれ違った人が二度見するほどの美形。


 馬が好き。アフミ家の家計を圧迫している天馬のアサマが相棒。

 若い頃から貧乏で苦労している。


 騎士としての実力、特に剣技はトップレベル。しかし下級騎士であること、上司に嫌われていることから、騎士団での地位はあまり高くない。


 父は西の名家アフミ家の出身、母は滅亡したプルケル本家の末裔という貴種サラブレッドだが、幼いころからの苦労が染みついた苦労人。


 前世はハシビロコウ。


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イハセ・アシナ(27歳・女・茶髪茶眼)

(王都では夫婦別姓が基本。子供はどちらの姓を名乗ってもよい)


 兄妹の母。キサカの妻。

 日中は実家の商店で働いている。


 料理以外の家事は完璧。特に裁縫が得意で、刺繍の腕はプロ級。


 料理で発動する異能力を持っている。作中最凶の異能力者。

 『被害者の会』の会員:父親、幼馴染、初恋の人、夫、息子。

 まだまだ増えるかも。


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アフミ・ミツハ(0歳・女・茶髪・青眼(現時点で髪の色はよく分かっていない))


 兄妹の妹。

 乳児。良く乳を飲み良く泣き良く眠る健康優良児。


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イハセ・ヒカワ(54歳・男・黒髪(半白)黒眼)


 兄妹の祖父。アシナの父。

 上区の豪商。主に衣類を扱う。やり手の商人。


 シナツからポケットやファスナーのアイデアを買い、商品開発して大儲けした。

 シナツが転生者であることに気付いており、子ども扱いせず割とムチャな働かせ方をする。


 最近、娘一家が離れに引っ越してくれて嬉しい。


 前世は金持ちに飼われていた犬。


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カガ・キクリ(55歳・女・茶髪(半白)でカーキ色の眼)


 兄妹の祖母。アシナの母。

 陰の実力者。怒らせてはいけない。


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ヒノミチ・フサ(57歳・女・黒髪(半白)黒目)


 アフミ家の通いの家政婦。

 夫とは死別。一人息子は木工職人となり下区に家庭を持つ。

 イハセ商店を早期退職して暇を持て余していたところ、ヒカワの紹介でアフミ家の家政婦になる。


 シナツの料理の師匠。彼が暴走転生者にならなかったのは、フサの手腕によるところが大きい。

 サホの才能を見出し、『ごしんじゅつ』と称して高度な戦闘技術を仕込む。

 後にシナツにも格闘術と、縄抜けや鍵開け、罠や暗器の扱い方などの傭兵の技を伝授する(後にシナツが『外道騎士』と呼ばれるようになる下地を作った)。


「兄妹はワシが育てた」


 かつて『雷光』の二つ名で知られた伝説の女傭兵。

 怪我が元で傭兵を引退し、ヒカワの店で住み込みの女中として働いていた。

 息子のお嫁さんはフサの傭兵時代の伝説を聞いていたため、ビビり散らかし、失礼があっちゃならないと過剰にもてなしていた(結果、フサの居心地を悪くしていた)。


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イナハ・ケヌ(41歳・男・茶髪茶眼)


 騎士団所属の馬医者。

 妻とは死別。娘が1人いるが独立しており、独り暮らし。

 足が悪く杖をついている。


 学問所を首席で卒業したエリートだが、スライムの研究発表でプルケル家の恨みを買って大怪我を負わされた挙句、学問所を追放された過去を持つ。

 馬医者をしながら勤務時間外に研究を続けており、馬の遺伝の法則を発見する(『異世界メンデル』とシナツに命名される)。

 シナツの励ましと協力で『馬の雑種の研究』というこの世界初の遺伝学の論文を発表し、学問所に返り咲く。


 シナツには、父親の同僚と言うより年の離れた友人のように思われている。


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スハウ・ウガヤ(62歳・男・茶髪(白髪)青眼)


 王都学問所の教授。

 スライムの研究者。

 ケヌの恩師。


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クローディア・ドルヌス(21歳・女・赤髪緑眼)


 王都学問所の講師。

 植物の研究をしている。今は稲の品種改良がメイン。

 渡来系大貴族ドルヌス家の分家筋の娘。


 王都で米祭りを成功させた。

 実家のドルヌス家の領地は、名馬(天馬)の産地として有名だが、天馬の育成は他領との競争も激しく斜陽産業になりつつある。クローディアの活動により、実家は新たな産業として米に目を付けた。


 功労者のクローディアの価値が上がり、実家には有力貴族からの縁談が押し寄せている。

 モテ期到来だが、貴族社会とは距離を置きたい彼女は困惑している。


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カフチ・ハヤヒト(10歳・男・亜麻色の髪に薄茶の眼)


 シナツの友人。

 下級騎士カフチ家の次男。

 手習所卒業後は、王城で騎士になるための修行に入る。

 喧嘩っ早いところもあるが、基本的に常識的な男児。シナツのツッコミ役。


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カフチ・ユラ(7歳・女・茶髪茶眼)


 ハヤヒトの妹。サホの友人。

 登場時は内気な幼女だったが、成長するにつれて兄をドン引きさせるほど好戦的な一面が出てきた。

 手習所に通っている。


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イデハ・スルガ(10歳・男・黒髪黒眼)


 シナツの友人。

 両親が下区で酒場を開いている。

 耳年増で情報通。釣りが趣味。

 手習所卒業後は、上区の商家に修行に出され商売を学ぶ。


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ヲシマ・イヨ(10歳・女・栗色髪茶眼)


 シナツの友人。

 商家の娘。

 手習所卒業後は、上区の貴族の屋敷に侍女として奉公に上がる。


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ブルトゥス・スプリウス(33歳・男・金髪緑眼)


 ブルトゥス家当主。ブルトゥス領は主島の北西に位置し、養蚕が盛んである。

 キサカの従兄弟。

 王都を追放されたシナツを引き取る。

 他人の異能を見抜く異能力者。


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アフミ家の近所の女


 キサカの古参のファン。

 推し(キサカ)を遠くから見守るのが趣味。推しとの直接の接触を自分に禁じている。

 推しの健康的で幸せな生活を願っている。


 「推しに美味しい料理を作ってあげて」という気持ちから、アシナにいらんことを言っては彼女のコンプレックス(本当は料理できるのに料理ができない)を刺激し、異能の被害者を増やすのに貢献している。

 基本的に善意の人。善意からの行為であるため、やめさせることは難しい。つまり厄介なファン。


 困った人だが、過去にアフミ家が最も困窮していたときにこっそり食糧を差し入れると言う、ごん狐のようなこともしていた。


 最近、推しの一家が遠くに引っ越してしまって寂しい。

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