お題『木漏れ日の光』
「好きです」
思わず、そう声をかけていた。彼女は目を瞠った後に小さく首を傾けた。髪に踊る光が、綺麗だった。
「どこかで会ったことが?」
彼女の言葉に首を振る。
「今、はじめて。一目惚れです」
彼女は何度か瞬きをして僕を見る。僕は真っ直ぐに彼女を見ていた。彼女の瞳にも光が映って、綺麗だった。
「どうして?」
「一目惚れに理由が必要?」
そう、でも、あえて言うならば、木漏れ日の光の中に佇むあなたが綺麗だったから。
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