お題『月明かりに惹かれて』
仕事の帰りにふと、月が明るいことに気づいた。満月、だろうか。丸いまあるい月が、街の灯りに負けじと輝いていた。
少し足を止めて、ぼんやりと月を見上げる。
「危ないよ、お姉さん」
びくりと振り返る。知らない男の子。高校生だろうか。
「月明かりに惹かれて集まってくるんだ。歩いて、振り返らないで」
訳がわからない。けれど妙な迫力に、私は言われるままに歩き出した。だから、何が起こったのか彼が何者かは知らないままだ。
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