お題『好き過ぎて怖い』

同じクラスの彼。気づくと目で追っていた。それと自覚してからはもう、転がり落ちるようで。

その横顔。顎から喉へのライン。首筋。少し丸まった背中。シャーペンを持つ指先。大きな手と、骨ばった手首。たまに聞こえる声。

些細なこと全てが動悸を激しくさせる。もっと見ていたい。声を聞きたい。近づきたい──でも、近づくのは怖い。

今日も彼を目で追っている。それ以上は何もできなくても。

好きなのだ。好き過ぎて怖いくらいに。

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