第8話 初めての喧嘩
私達は初めて喧嘩をした。理由は些細な事。体育祭が近づき、種目をクラスで決めていた。体育祭実行委員になった私は友達と協力し、準備を進めていた。私は最後の体育祭ということもあり、みんなの意見をなるべく通したいという気持ちがあった。その時先生が「紙貸して」といい、紙を持っていった。帰ってきた紙には色々書いてあった。だが、それが原因で進まなくなった。それにイライラした私は先生に「なんでちゃんと決めずに書いたの?」と強く言ってしまった。すると「いいよ、そっちで勝手に変えても」と先生もイライラしていた。でもその後は特に仲直りをするわ訳でもなく、怒りは収束した。そして、また少し言い合いになった。朝に私が「奨学金の紙、提出期限が近いから専門調べしたいんだけど、中村さん手伝ってほしい」と言うと「いいけど、17時過ぎからなら大丈夫」と先生。そして授業が終わると先生が「向日葵!今時間あるから今でもいい?」と言ってきた。私は「今から提出物やったり、他の先生と話あるから厳しい」と言うと、「あっ、そっか」と先生は少し落ち込んだ表情をした。それにイライラしてしまった私は「なんで今突然言うの?今日の朝確認したよね。今日の17時過ぎからで大丈夫?って、その時に大丈夫って言ったじゃん。なのに突然行ける?って来て、無理だったらそれ?」と私は怒ってしまった。それに先生は「ごめん。部活終わったら行く。」とだけ言い、その場を離れた。その後時間通りに来てくれ、そのまま1時間程進路の話をした。ところで、実は実家暮らしの中村先生。家にちゃんとお金入れて、お母さんに感謝してるという話を聞いてより好きが増しました。その後は体育祭。たくさん揉めた準備期間だったけど、当日は凄く楽しかった。先生の競技姿や写真もたくさん撮れて幸せだった。先生はたまに私のキュンポイントを突く時がありまして、「求人票後で職員室に取りに行くね」と私が言ったら頷いてくれて、やることが終わったら取りに行こうと考えていたら、わざわざ届けに来てくれることが何度かありました。さりげない優しさにキュンとしていた私です。そんなこともありながら6月は終わり、7月になり私は18歳になりました。朝から沢山の人にお祝いしてもらい、もちろん中村先生にもお祝いしてもらい、少しばかりのプレゼントも貰う。そんな素敵な日になりました。
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