第7話 彼からのホワイトデー
ホワイトデーから2週間ほどが経ったある日の放課後先生に呼ばれた。先生が「向日葵、遅くなったけどこれ」とホワイトデーを渡してくれた。私は「えっ?本当!ありがとう!」と言い、「写真撮ろう」と誘った。すると先生は「やだよ、今日ジャージだし、撮るなら明日スーツだから明日にして」と言った。私は「言ったね!じゃあ明日ね!」と言い。次の日の放課後、写真を撮るためにわざわざ教室に来て、一緒に写真を撮ってくれた。また私の宝物が増えた。そして、その日の放課後もまた一緒に掃除をした。そして学校は春休みに入った。春休み中も少しだが先生に会うことはできた。そして、始業式。一番緊張したのは担任発表。担任は中村先生になった。私は凄く嬉しくて、涙が出そうだった。始業式が終わり、次の日クラス写真を撮ることになった。出席番号で並び、斜め前には先生がいた。先生の後ろ姿を見て、この人とずっと一緒にいれたらどれだけ幸せなんだろうなとその時の幸せを噛み締めた。そして、3年生になり就職活動が始まった。先生に「分野が何も決まってないから相談乗って」とLINEすると「部活終わったら行く。まあ連絡する。」と返してくれた。先生に呼ばれて資料室ヘ行き、そこから1時間程一緒に考えてくれた。その時間も私にとっては幸せな時間だった。3年生になり、圧倒的に会話が減った。イラッとすることはあるけど、やっぱり好きだし、少しだけどみんなと扱いが違うなって感じるし、今日も会えるかなって期待する。先生の事、ずっと見てられるし、永遠に話せる。だから会えないと余計に辛い。笑顔を見れたら嬉しいし、可愛いなって思うし、忙しそうにしてるの見たり、辛そうにしてるの見たら凄く心配になる。だから心配になったらその都度声をかけるし、できるサポートは全部する。だけど全てに限界はあるから、それを知ると凄くしんどくなる。そんな毎日から抜け出したいと思った。そして社会科見学の日になった。生徒も先生もみんな私服の為、私は先生の私服を楽しみにしていた。前日に私は「明日写真撮ろうね」と声をかけていたので、写真を撮ってくれた。別行動だったので、一緒にいれる時間は少なかったけど、写真を撮れてとても満足できた。その夜先生から「今日撮った写真送って」とLINEが来た。私は写真を送り「かっこよかったよ」と送った。だけど、仕事が忙しいのか急に冷たくなった。そして、私達は初めて喧嘩をした。
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