第6話 恋のバレンタイン

そして時はすぎ、バレンタインの日になった。朝からいろんな人に渡し、放課後になった。友達が先生に「中村先生ってバレンタイン誰が最初?」と聞くと私を指さした。それが凄く嬉しくてその後ホワイトデーもくれると言ってくれた。そして3月になった。3月も変わらず放課後に一緒に掃除をする日々を過ごしていた。私は気になっていたことを先生に聞いた。「結婚願望ってあるの?」と私が聞くと先生は「あるよ!てか、ない人いないでしょ笑」と言った。その時この人と私はいつか結婚できるのかなと思った。そして、2年生も終盤に差し掛かったことを痛感する出来事があった。何気ない会話を先生としているときに先生が「向日葵は来年多分俺のクラスの予想だよ」と言ってきた。私は心の中でガッツポーズをした。大好きだし、愛してるからこそ来年度も一緒のクラスがいいと思えた。その後私は英語の勉強会があることを知った。私は集団での授業以外の勉強が苦手なので、先生に「勉強会終わって時間があったら、英語教えてください。」と言った。すると「最終下校時間が早いから無理かもしれないけど、行けたら行くからやろう。」と先生は言ってくれた。そして、教えに来てくれた。久々にマンツーマンで英語を教わり凄く嬉しい気持ちになった。その夜先生から「今日は一緒に勉強できてよかった。声かけてくれてありがとう。」とLINEが来た。それに私は「こちらこそ、教えてくれてありがとう。凄くわかりやすくて楽しかった。」と返信した。その夜は凄くぐっすり眠ることができた。そして、ホワイトデー当日。いろんな人からお返しをもらった。先生は「土日買いに行く時間がないくらい忙しかったから今日買いに行く。」と言ってくれた。当日に貰えなかった寂しさはあったが、ちゃんと声をかけてくれて嬉しい気持ちもあった。その日の放課後、私はまた爆弾的質問をした。「中村さんって元カノとのツーショット写真とかないの?」と聞いた。先生は「いやー、あるかな。あっても見せないけどね。」と言った。「元カノさん可愛かった?」と聞くと、「いや、そりゃ好きで付き合ったんだから可愛いよ」と先生は言った。「いいね、元カレに可愛いって言われて。一度でいいから言われてみたいな。」と私は言った。すると「言ってるでしょみんな。向日葵は俺の中でダントツに可愛いよ」と先生は言ってくれた。私は照れて、何も言えなかった。次の日の放課後、この日は午前授業で私は学校に残って1人でお昼ご飯を食べていたら、教室のドアが開いて中村先生が来た。私が「どうしたの?」と聞くと「来週の進路フォーラムのやつ作ったから持ってきた。」と先生。私は「それ作ったの?」と紙を見ながら言った。すると「そう。昨日、お風呂入りながらこれ作ろうと思って、それで作った。」と先生は言った。私は「凄いね!見やすい!この色合い好き。」と言うと先生は「またね」といい、教室を後にした。

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