第4話 写真の文化祭

中村先生と付き合いすぐにポッキーの日を迎えた。私は仲の良い先生たちに渡し、もちろん中村先生にもあげた。中村先生は「ありがとう。お返しは何がいい?」と聞いてくれた。私は「甘いのが苦手だから、コーヒーが欲しいです。いつも中村さんが飲んでるやつ」と伝えた。そして、1週間後の放課後、教室にコーヒーを届けに来てくれた。「遅くなってごめん。お返しです。」と言って渡してくれた。初めて中村先生から何かを貰い私は嬉しくなった。その後中村先生は「まだ仕事あるから職員室戻るね。気をつけて帰って」といい教室を後にした。次の日、体育の授業でソフトボールをすることになった。野球部の顧問をしていた中村先生は空き時間だった為参加していた。その際、初めて野球をしている姿を見れてとても興奮した。そしてすぐに文化祭準備期間となった。文化祭準備期間の中村先生はいつものスーツ姿ではなく、ジャージを着ていた。ジャージ姿の中村先生に見惚れていると「おはよう。今日文化祭準備1日目だけど、午後出張になった。」と言われた。「え?このタイミングで出張とかってあるの?」と私は言ってしまった。出張は仕方ないのに一緒に準備をできないことが嫌だったからだ。そんなことを言った私に「仕方ない。仕事だからね。」と言わった。そして準備は始まった。そして文化祭準備2日目、友達と写真を撮っていると中村先生が通りかかった。先生は「俺が撮ろうか?」と写真を撮ろうとしてくれた。お願いして、写真を撮ってもらった後に「ありがとう。先生も写真撮って!」と誘いツーショットを撮ってもらった。初めてのツーショットは私にとって宝物になった。そして、文化祭が終わり後夜祭が行われた。後夜祭ではイルミネーションが行われその際にも一緒に写真を撮った。文化祭でたくさんの思い出ができた。文化祭が終わりすぐに定期テスト期間に入った。英語を教えるのが上手だと他の生徒に言われていたのを思い出し、「中村先生!英語教えてほしい!」と頼むと「いいよ」と教えてくれた。その後先生は会議に行った。会議から先生が戻ってくると先生はため息をついた。「もうどうしたらいいかわかんないよ」と言い、先生は掃除を始めた。私は励ますことしかできなかった。先生は掃除を終え、「今日はもう帰るわ」と行って教室を出た。次の日の朝「昨日はごめん。」とLINEが来ていた。そのことに触れるのはなぜか気が引けた私はその日の放課後にチョコレートをあげた。すると「ありがとう。ちょうど甘いもの欲しかったんだよね。」と笑いながら言ってくれた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る