第2話 高校生活の始まり

私は何年も定員割れしていた、地元から少し離れた高校に進学した。その高校はヤンキーが通う高校。頭が悪くても入れると言われてる学校だった。

入学式の日、髪の毛の色が明るい子やピアスが凄くあいている子、スカートの丈を短くしている子やネイルが凄く長い子など様々だった。

私は1年3組になった。担任は体育教師の田中先生。怒ると怖そうな見た目だが、優しさがあるような見た目をしている先生だった。クラスの生徒たちはギャルな子が多く。教室も香水の匂いが充満していた。早く友達を作りたいと思った私は自分の席から近い子に話しかけた。そこからギャルとは程遠い子達と友達になることができた。

馬鹿校と言われるだけあって、最初の授業はどれも簡単だった。数学は中学生の部分から復習。漢字も小中学校の復習問題。英語はアルファベットからだった。

そんなこともあり、高校に入り初めてのテストは特に問題もない平均点以上を取っていた。だが、周りに流され徐々に勉強しなくなっていき、成績はボロボロだった。

先生という存在に少し苦手意識をもっていた為か、質問をするなんてことはなく、テストを受けていた。情報という授業ではパソコンを使い、数式を解くなどの授業があった。昔からなぜかパソコンの授業が好きだった私はこの授業だけはサボらずにしっかり行っていた。ボロボロの成績を出しながらも私はしっかり1年生を終えた。1年生では、トイレでタバコを吸っている子がいたり、バイクで登校してきたり、窓ガラスを割ったり、蛍光灯を割ったり、単位が足りなくて前期で辞めたりと様々なことが起きていたが、無事に進級することができた。1年生の時の担任だった田中先生は異動してしまったが、2年6組になった。担任は中村先生。真面目そうな雰囲気で中肉中背、野球部の顧問をしていて担当は英語科だという。初めて見た時私は「このおじさん誰だろう。」と友達に言っていたが、この人は1年生の時情報の授業でサブについていたこともある学年の先生だったという。そして2年生がスタートし、「今から1人ずつ個人面談をします。」と担任が言った。その時、今までの学校生活などを話した。この時に凄く優しい言葉をかけてくれる人だと知り、少しづつ話すようになった。そして、2年生の体育祭。1年生の時は競技は自分の以外興味なし、と友達と喋っているだけだったが、教員が走る障害物競走があるのを知り、見ることにした。

担任の中村先生が障害物競走を走り、凄く盛り上がっていた。その後「障害物競走お疲れ様!ぐるぐるバットすごかったね。写真撮ろう!」と言ったら、写真を撮ってくれた。そこから徐々に中村先生との仲が深まっていく。

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