こんな人生でもいいですか?
櫻井
第1話 私の人生の始まり
とある夏の日、私は生まれた。
向日葵が咲くような天気で生まれた私に母は「向日葵」と名前をつけてくれた。
3人姉妹の次女である私は常に中立的な立場で育ってきた。
幼稚園は姉と一緒に年中の頃から通っていた。母の作るお弁当が大好きで、この頃の好きな食べ物は「きゅうりと人参」だった。祖母が近くに住んでいたこともあり、夏休みは祖母の家に泊まりに行くこともしばしば。「ひまちゃん、今日の晩ごはん何がいい?」と毎回聞いてくれる祖母は毎回好きなご飯を作ってくれた。小学校に上がると陽気な性格がどんどん出てくるようになった。友達をたくさんつくり、外で遊ぶのが大好きな活発な女の子に成長していった。小学校では、体操クラブに保健委員会と学校内でできる活動は何でもやり、それ以外ではダンスを習うなど、毎日を楽しく過ごしていた。中学に入るとサッカーを習い始める。これはなでしこジャッパンを見たからだ。どうしてもサッカーがやりたいと母にお願いし、女子サッカーのクラブチームに入れてもらった。部活動は習い事を優先するために友達と決めた家庭科部に所属。でもほとんど行かない幽霊部員だった。そして中学では別の小学校に通っていた少しやんちゃな友達「理央」に出会う。中学に入りそれなりに恋愛をしたが、中学最初の彼氏に浮気をされるその浮気相手が理央だ。共通の友達を多く持つ私は、友達から「向日葵ちゃんの彼氏理央って子と付き合ってるって学校で噂になってるよ」と言われ浮気を知った。人生最初の浮気発見。このせいでこの後の私の人生はありえない道に進んで行くのかもしれない。その後、理央と私は彼氏と別れ、その愚痴を話す仲になる。そこからの中学校生活は歪んでいく。渋谷・原宿など当時流行っていた場所は全部理央と行ったし、クラブチームや学校もサボるようになった。そして、高校受験の時、ろくに学校に行っていなかった私は定時制高校か何年も定員割れしている高校に望みをかけるかの2択を担任に迫られた。定時制高校は嫌だという謎の気持ちがあった私は望みをかけて、定員割れにかけた。そして、合格した。後は卒業だけだと思っていたのに理央が突然転校した。理由を聞くと「親が離婚したから引っ越すことになった。でも近いからまた遊ぼうね」とのこと。同じ市内ではあるがその時の私には遠い距離だった。そこから少し疎遠にはなったものの、無事に中学校卒業。高校へも入学することができた。ここから私の人生にたくさんのことがおこる。
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