第4話 花2

ある日、ユカリは、花が映し出す自分の心の影に気づき始め、ユリンに相談することにした。


「ユリン、私の中に、何か大切な記憶が封印されているみたいなの。花たちが私にそれを気づかせてくれた気がする…」


ユリンは、真剣な表情でユカリを見つめ、頷いた。


「うん、私もそう感じるよ。ユカリ、これまであなたが気づかないようにしていた記憶かもしれない。でも、その記憶が解き放たれるときが来たんだと思う。だから…封印解除の儀式をやってみましょう。」


「封印解除の儀式?」ユカリは少し驚きつつも、興味深そうに問い返した。


「そう。花たちがヒントをくれるなら、その力を借りて、心の奥深くにアクセスする儀式をするの。私が手伝うから、安心して。」


ユリンの言葉に、ユカリの心は少しずつ落ち着きを取り戻していった。


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