第5話 親族の葬式を秒速で欠席する

私はこれまで葬式には2度しか行った事が無い。1度目は学校の同級生で、全く仲良くも何ともない人だった。

2度目は親族だが、この時非常に不愉快な思いをしたので早々に帰宅した。私は実家と長期間係わりを絶っている為、受付で「あんた誰?」と言われたのである。

高い新幹線代を払い、たいして話した事も無い親族の為に出席したのに。しかもその後何かと顎でこき使われた為、途中で放置して帰ってしまったのだ。

この時新幹線のホームで、家族に「2度と葬式には行かない」とはっきり言ったのを覚えている。親のそれですら、正直行きたくない。



そんな私の元に、親の親が星になったという知らせが届いた。3回ぐらいしか喋った事はないが、その全ては私に対する罵倒である事は覚えている。

当然の如く私は「欠席」と電話で伝えた。親も私が来ない事は分かっていた様で、はいはいと言う感じで話は終了した。

後から聞いた所、兄弟が欠席した私の事を罵倒していたらしい。私は葬式にも来ないし、誰の墓参りにも一度も行った事が無い(場所すら知らない)。

つくづくどうでもいい、好きなだけ罵倒でもなんでもすればよい。何を言われても私はノーダメージだ。何なら直接電話で言われても全然構わない。

私の葬式はやらないし、親族は絶対に来るなとデカイ字でエンディングノートに書いてある。あとついでに、お前らの葬式にも絶対に行かないと付け加えておいた。



親族の冠婚葬式など、嫌なら秒で欠席すればいいのだ。別にそれでバチなど当たらないし、ゴチャゴチャ行ってくるならラインをブロックすれば良い。

多少心が痛むという善人は、10万円ぐらい主催者に送っておけばよい。ぶっちゃけ人間が来るより、金が来る方が何かと向こうもラクで良いと思う。

もしこれを読んでいる人で、親族の冠婚葬祭で悩んでいる人がいるとしたら。全部無視で良いですと伝えてあげたい。今は金さえ払えば、業者が全部代行してやってくれる。金が無いなら行政に相談其れば良い。無理してどうでもいい人の為に、貴方が頑張らなくても良いのだ。

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