第14話 自分の人生なんだから

【天羽ルイ】


(あ"ー紫水最高でしょ。いやー実はこれ本当なんですよ。)


 生きててくれてありがとう紫水。本当に。でも起きて早々一回りも小さい女の子といちゃついてた時はみぞおちに一発入れようかなって思ってしまった。


 すぐにこういう思考になってるのは良くないっていうのは理解しているし、今の私のが世間一般歪んでいるっていうのも理解している。





 けれど、私をこんなんにしたのはあの日あの場所で紫水がわたくしに放った言葉のせいだ。


「───自分の人生なんだし自己中ぐらいでちょうどよくない?もっと自分勝手に行こうよ。そのほうが楽だたのしいよ?」




 まだ、たったの7歳、小学1年生だ。今になって考えると、やっぱりこどもっぽいなとも思う。だけど私はその日から変わった。紫水を変えるために変わった。入学間もないにもかかわらずすでにクラスの中心にいたその少女は、2学期を迎えるころにはもう、内気な性格に変わっていた。


 まだ、仲の良い子はいたが、それも2年生、3年生と学年を重ねるころにはもう一人もいなくなっていた。

 そして、紫水の周りにはわたくし一人だけだった。


 満足していた、でも4年生のあの日「────────」が起こった。


 それからだった。今まで以上に習い事に真摯に向き合った。格闘技も始めた。けれど紫水とのコミュニケーションも怠らなかった。


 いくつかの格闘技では全国に出場することもできた。けれど何かが圧倒的に違う。





 わからない。わたくしはなにもわからない。周りからいくら「優しい」、「天才」「美少女」と言われても。




 だから、、、


──────────────────────────────────────


へー


次で一区切りつけます。





では、また。

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