第6話 デートと言ったらやっぱり?これでしょ

 あの後ルイちゃんが選んでくれたものを買おうと止められてしまった。「汚い紫水が触った汚いお金を定員さんに渡すのですか?」とルイちゃんが優しく諭してくれた。

 でもせっかくルイちゃんが選んでくれた服だからどうしようか足りない頭で考えていたら、


「はぁー、本当に仕方のない子ですね。紫水、わたくしが買ってよ」

「え、でも、」

「"でも"、なんですか?買ってというのですから。素直に従ったほうがいいですよ。まぁ、それとも、頭が悪い紫水ではわたくしの言っていることが理解できませんか?」


 ここは素直に従ったほうがいい。

 そんなことを思っていても、やっぱりルイちゃんに払わせるのは申し訳がない。ただでさえ私の罰ゲームの余波を食らって気分がすぐれてないのに、さらに追い打ちをかけるようにこんなこと。


 申し訳ないではすまない。ここはやはり腹を切るか死んで詫びるか。








 服を買ってもらってからしばらく適当にぶらぶらしていたら時刻は4時を回っていた。家を出てからあっという間に3時間がたっていたらしい。


 3時間。その時間を自覚したからにはもう私の心と体はボロボロですぐにでも自室絶対領域に引きこもりたい。

 そんなことを思いながら駅に向かっていると、まだ明るいのに明らかに酔っている風な大学生くらいのお兄さんたち3人が目の前を歩いてきた。


「ねぇ、ねぇ、おねーさん。かわいいね。その服ってもしかして双子コーデってやつ?wうけるんだけどw」

「wwwおいっ!wそういうこと言ってやんなよw」


 ナンパだ。わかりやすいナンパだ。ラブコメとかでしか聞いことのないようなやっすいセリフだ。


「おねーさんたち何歳wってかそっちの背ぇ高いほうのおねーさん顔赤くない?w」

「えっ!wなになに?もしかしておねーさんムラムラしてんの?w」

「ヤバッw」

「もしかして俺たちに話しかけられて興奮しちゃった?wしょうがないなw」


 まずい。非常にまずい。このままだとルイちゃん襲われちゃう。

 ルイちゃんはさっきから俯いて、肩が震えてる。いくら完璧美少女天才なルイちゃんでも、男3人相手は怖いだろう。


「近くにホテルあるからさ、そこでいい?wそれともここでしちゃう?wなんちってwww」

「wwwお前ヤバッ。じゃあ俺はそっちのちっちゃいほうでいい?w」

「え、じゃあ俺は、二人一緒にww」


 3人が何を言ってるかわからないけど、とにかく私が何とかしないと、ルイちゃんの貞操が危ない。


「4

「あ、ぁの。る、ルイちゃんに手を出すのはyめてもらえませんか?わ、私なら何してもらってもいいので。ルイちゃんだけは。」


「へぇー。なんかそういうのいいねw」

「もしかして君そういう趣味あったりするの?w」


 私はそういう行為をするのにもちろん意欲的ではない。けれどこんな汚い体一つでこの世のどれよりも純潔なものが守れるなら惜しくはない。


「まぁじゃ、いこーぜw」


 そう言って、男が一人肩に手をまわしてきた。反射的に少し目をつむったときにがあったのだろう。手が肩に触れた感触がいくら待っても来なかった。


 その代わり────────



──────────────────────────────────────

おっとっと。危ない危ない。このままだと「──」が暴走しそうでやばそうなので強制的に終わらせました。


い、いったい何があったんだー

次はルイ視点です。ほんの数ミクロン過去に触れるかも、、、


それと最近いろいろ忙しくて投稿頻度終わっててすみません

できる限り頑張りますので、もし楽しみにしてくれている人がいるならですが、気長に待っていただけると嬉しいです。


では、また。

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