第10話 冒険者さんと初遭遇
草払い成功です。
魔道具の方はそこそこお高いので弁償させて欲しいと伝えた。
あと、染髪薬のお支払いもそこから取ってもらい、残ったお金を振り込んでもらう感じです。
お金の価値がわからないけど、とりあえず衣食住がなんとかなるので最低価格で買い取ってくださいと言っておいた。
フィンデルさんに魔獣の方のお金も振り込まれるようにしておきますっていわれたから
それはハンクスさんに振り込んで欲しいって言っておいた。
オレのココでの衣食住の対価なので!
魔獣のお金はいただけません。
そして振り込み確認までの間に執事さんが髪の毛を編み込んでくれました。
サイド編み込んでくれ片編み下げにしてくれたのです。
顔の横からチラリと見える蒼い編み下げの髪。これは普通の子供にみえるのでは!?
ってことでギルド見学してみたいって言ってみました。
フードはかぶってくださいって言われたけど。
執事さんに抱っこされてのギルド見学です。
ギルド長と副ギルド長に案内されての豪華な見学ツアー。
農業ギルドの方の受付では作付けや相談や肥料や農機具の販売配達もしてくれるらしい。
今はあまり収穫量が増えなくて困ってるらしい。
瘴気の影響で土と水の状態が良くないとか。うーん。
浄化したら良いのかな?それは聖女さんがやったのかな。
他にも薬師さんが薬草ゴリゴリしてるところとか、販売してるポーションも見せてもらいました。
上級になるにつれて瓶が豪華になっていました。
ケガにそのままかけても範囲が広い時は飲んでも良いらしい。
美味しくはないけど飲める味って言ってました。
怪我はポーションで良いけど病気の場合は神殿で身体の状態を診ながら魔法で治してもらう方がいいらしい。
治癒神官ていう専門の人がいるようです。お医者さんかな。
生活ギルドにも依頼板があって簡単な薬草採取や配達や作業のお手伝いなど募集があるそうです。
今はそんなにないけど。
知らないところ見てまわるの楽しい!
「冒険者ギルドの依頼板も見たいです。」
「では私もお供いたしましょう。」
フィンデルさんもきてくれるそうです。
イグニスさんとはここでお別れ。
「イグニスさんきょうはありがとうございました!」
「またいつでもお声掛けください。本日はありがとうございました。」
しっかりお辞儀して返してくれる。
ニッコリです。
子供にもちゃんとしてくれるの良い人。
手を振りながら生活ギルドから冒険ギルドへ。
繋がってる職員用の通用口からお邪魔します。
依頼板見せてもらったらこっちにも薬草採取ありました。
冒険者ギルドに出る方の依頼はちょっと遠かったり険しい道だったり魔物や魔獣が出るところのものなんだって。
フィンデルさんが解説してくれます。
そんな依頼板のところに毛皮着た大きな男の人がきました。
茶色のモコモコ毛皮のベストで二の腕が丸太かなって太さ。
猟師さんルック!
「おう!じいちゃんと一緒に見学か?
坊主…ん?女の子か?」
執事さんは俺のおじいちゃんじゃないけど
「ぼく男です!こんにちは!見学にきました。おじゃましてます。」
挨拶大事ですからね。
「おお。坊主元気がいいな。」
ニカっと笑ってくれるのでこの人も良い人な気がします。
「いらい見てますか?」
「おう。そろそろ害獣が降りてくる季節だし討伐依頼があると思ったんだが無いな。
討伐して依頼達成で害獣の肉も売れるしな。」
「にくを売る」
はっ
それはオレが魔獣を納品してしまったしまだまだあるって言ったから肉が売れなくなってしまうのでは⁉︎
もしかしてこの冒険者さんの収入源を減らしてしまったのかもしれない。
「ごめんなさい」
「坊主!どうした?
なんで謝ってるんだかわからんが」
「マサト様。こちらはゲイルさんです。元々は木工技師でご自分で伐採などもされる為
その時に遭遇する魔物や魔獣、害獣を討伐するようになり冒険者登録もされているんです。」
フィンデルさんが紹介してくれた。
「ゲイルさん。こちら辺境伯様のところにご滞在のマサト様です。
ただいまギルドを案内しておりました。」
「ああ、辺境伯様の親戚か。じゃあ坊主とか言ってわるかったな。
貴族様への丁寧な対応苦手なんだ。」
「貴族じゃないので丁寧じゃなくていいです!
坊主って呼ばれたのも何か嬉しかったです。」
ここにきてからみんな丁寧だからなんか近所のおじさんみたいで嬉しかったんだ。
「お!ありがとな。」
ニカっと笑ってくれるゲイルさん。
「ゲイルさんそろそろ伐採に行く予定でしたか?」
フィンデルさんが聞いてくれる。
「木材の出回りが少なくなってるからな。
北の山の方にいけばトレントや魔木も獲れるだろうしついでに何か獣の討伐依頼でもって思って覗いたんだけどな。」
「そうでしたか。魔獣は辺境伯様が本日融通してくださってこれから魔獣素材も肉も出回る予定で…
害獣の方の被害報告などもまだありませんね。」
そんな会話を聞きながら執事さんにこそっと耳打ちします。
「あの、ぼく、木も持ってます。ゲイルさんにあげられますか?
お仕事とってしまったのではとおもったので。」
執事さんがウンウン頷き口を開いた。
「ゲイル様。私、ノールザルク辺境伯家で執事をしておりますクレイと申します。
ご相談なのですが当家のほうで手に入れた木材の加工を依頼してもよろしいでしょうか?」
「ああ。辺境伯様のところの執事さんだったのか。
もちろん手が空いてるからいいんだが。
魔獣といい木材といいそれほど獲れたなら何かあったのか?」
「そちらにつきましては依頼の時にお話しさせていただきます。」
よし。ゲイルさんにお仕事お願いできそうです。
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