第2.5話
最近優斗の様子が変わった気がする。目をそらすことが増えた気がするし…とにかくまっすぐ自分のことを見てくれない事が増えてちょっと寂しい。
「ねえ優斗。」
「どうしたの、碧。」
普通に話してくれるんだけど…やっぱりなにか変わってる気がする。私なりにアプローチしてるけど…もしかしてウザいとか思われてるのかな、怖くなってきちゃう。
「最近、私を見て話すのが減ってるように思うんだよね」
「…⁉」
あからさまに動揺している、どうやら思うところはあるようだ。
「いや、その、なんというか、その…」
「言葉にしてくれないとわかんないよ」
「最近ちょっと…恥ずかしくて」
優斗はとても言いにくそうに…いや恥ずかしそうにそう言った。
それを聞いてさっきまでの不安はどこかへ行ってしまって、自分のやっていることが相手を意識させているとわかって。
「そーなんだ〜、意識しちゃってるの〜、可愛いね」
「あ、こら!、そういうの良くないと思う!」
優斗は私のことをよく可愛いと言ってくるけど、優斗もまた可愛いと思うのです。
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