第2話
季節も移り変わってもうすぐ秋、もうすぐ文化祭の季節
碧と一緒に帰っていたら
「最近秋って季節がなくなってると思うの。」
「最近というかここ数年ね。」
ちょうどいい季節というものが消えつつある昨今、仕方ないのかもしれない。
「あーどこか涼しく快適に遊べるところはないかな~。」
そういいながら僕のほうをチラチラ見てくる
「あーわかったわかった、用意終わったら呼ぶから。」
なんだろう、いつも家で一緒に遊んでたはずなのに、なんだか今日はドキドキするというか、緊張するというか、これまでとは違う感覚がある。
「好き...なのかなぁ」
結論が出ないことをずっと考えても時間の無駄だ、早く終わらせて呼ぶことにしよう
「ありがと~、エアコン効いてて涼し~。」
「とりあえずジュースとお菓子。」
「ありがとー、最近家上がって遊ぶこと減ってたからなんだかちょっと懐かしい気分だよ☆」
「そんなに経ってたっけ。」
「夏休みの時に来てから二か月は上がってない!」
もうそんなに経ったのか、時間の流れとは相変わらず速いものだ。
「相変わらず優斗の部屋って綺麗よね~」
「そうか?」
「あんまり無駄なものが置いてないって感じ。」
部屋をそうまじまじと見られると、なんだか恥ずかしいのでやめてほしいものだ。
そうして遊び終わって、もうすぐ帰る時間という頃、いきなり碧が後ろから抱き着いてきた。
「ほわ!?」
「ふふ、驚いた?、やーいやーい」
驚いたというより、なにより、めちゃ恥ずかしかったし心臓に悪い
「反応が可愛かったからヨシ!、じゃあまた明日ね~」
どういう反応するかわかっていながらやってくるんだからほんとに意地悪だと思う
だけどそういうところも...いや、言わないでおこう、今の自分にはこの気持ちを認めていいのかわからないのだから。
(絶対仕返ししてやるーー!)
そう心の中で決めた優斗なのであった。
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