第4話

学校でのイベントの準備が着々と進む中、今日は土曜日、碧をショッピングモールを訪れていた、と言うのも、


「ねぇねぇ、明日空いてるなら買う服一緒に選んでくれない?」

「…それなら女子友連れてったほうがいいんじゃないと思うんだけど。」

「優斗はどんな服を可愛いと思うのかなって。」


なるほど、男からみてどう思うかって話か、やはり俺でなくてもいいような気もするが、誘われたのだから行く以外の選択肢はないだろう。碧に可愛い服着てる姿を見たいというのが大きいんだが。


「じゃあ、明日お昼ご飯食べたら家の前で集合〜」


…という経緯だ、まあもちろん服を買う以外にも一緒に来たからには色々見て回りたいわけでありまして。


「わー!、これ美味しそう!」


碧がなにかを見つけたようだ、これはここで新しく出ているフラペチーノ?、なかなか値が張るな、自分ひとりで買うには、ちょっとはばかられる値段だ。


「二人で買って一緒に飲まない?」

「お、いいね。」


若干お金が節約できるからありがたい。そうして買ってきたものを、フードコートの席に座ってゆっくり飲むことにした、ストローは一つ…もう一つもらってこれなかったのかなとは思ったが、まあ仕方あるまい。

間接キスの一つや二つでいちいち恥ずかしがるような…いや無理だ、碧も平静を装っているが若干恥ずかしそうにしているし。まあ可愛いからいいけど。そうして飲み終えた後、本題の服屋へと向かった。


「この服可愛い〜、優斗はどう思う?」


フリフリがついた、可愛い服だが、外出でも気兼ねなく来られるようなカジュアルさも兼ね備えている。碧が着ていると更に可愛く思えてくるあたり、この子は可愛い。


「とっても可愛いよ、碧。」

「…!!!、ありがとね!」


直球で褒めた、すると碧は顔を赤くして恥ずかしがった。可愛い子が可愛い服をきたら超可愛くなることなど普通だと思うのだが。照れ隠しの意味もあるのか大きな声でありがとねと言ってきた。そうして服も買って、楽しみ尽くしたショッピングを終え帰路につく。


「今日は付き合ってくれてありがとね。」

「いいよいいよ、予定も空いてたし。」


可愛い碧の姿も見れたし。


「また出かけたいところあったら…付き合ってくれる?」

「もちろん。」


碧の行く場所なら、どこへでもついていくよ、と心の中でつぶやく優斗なのであった。

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