第7話 いいレストランと悪いレストランの見極め方
前にもいいましたがレストランの経営はどこも大変です。そして残念なことにブラック企業もかなり存在します。そこがどんな経営者でスタッフが喜んで働けている場所かどうかは面接時にはわかりません。入ってからわかることがほとんどです。しかし私が一つだけ確信をもって判断できる基準があります。
それはそのレストランにスタッフの賄い飯があるかどうかです。
これは賛否両論あるかもしれませんが今まで働いてきた経験で賄い飯がある会社はすべていい企業でした。これは従業員に対して愛があるかどうかの判断基準になりえると思います。
レストランで働く人たちはとても過酷な労働条件の上に賃金は低いです。だから辞めていく人も多いのですがすぐに代わりが入るのもレストラン業界なのです。
そのため愛情のない経営者は従業員を大切にしません。
どこのレストランも経費が削れるところはどんどん削っていきます。それなのに賄い飯をスタッフに支給できるということはそれ以外にもいろいろなスタッフの福利厚生に気が回せるということです。
スタッフが制服に着替える場所を設けてくれたり、貴重品のロッカーの設置やユニホームの支給、スタッフが休憩する場所などにも気が回ります。
またスタッフが安全に働けるように壊れた設備をきちんと直してくれたり、防災や衛生のトレーニングをしてくれたりしたところはすべてこの賄い飯がありました。
また面接時にキッチンを直接見てみるとそこにいろいろなヒントがあったりします。自分に合っている職場かどうか、また従業員が気持ちよく働いているかを知ることは賃金と同じくらいとても大事な事です。
キッチンスタッフが楽しそうかどうかも重要ですがキッチンがきちんと整頓されていて、清潔かどうかはとてもいい判断基準になります。また食材のストックルームを見て置くことも大事です。キッチンスタッフが仕事に追われて片づけまで行き届かない所では朝に届いたデリバリーの食品が昼を過ぎても通路などに乱雑に置かれていたりします。
従業員が自分の仕事に愛情とプライドを持っている職場はそれが清掃と整頓に表されます。
キッチンが清潔で整頓がされているレストランはヘッドシェフがきちんと衛生環境と従業員の業務、食品の発注をコントロールできている証拠です。
なかなか見るのが難しいかもしれませんが裏口や従業員の更衣室、トイレなどもヒントがたくさんあります。裏口のゴミ置き場にごみが散乱していたり、たばこの吸い殻が散らばったまま片付けられてないレストランは注意する必要があります。
また従業員の更衣室やトイレ、休憩する場所は従業員の生活が垣間見れます。スタッフの服装や態度はそこで働いているであろう自分の未来の姿を映します。
また日頃から求人サイトを見て置くのもおすすめです。どういうレストランがどれくらいの賃金で募集しているかを定期的に観察しているとレストラン業界の賃金の相場や景気の変動がわかるようになります。またしょっちゅう従業員を募集しているレストランはスタッフの入れ替わりが激しい証拠です。
ただ求人広告に出ている賃金は当てにならないことも多いので面接時にきちんと確かめたほうがいいです。
転職してすぐ自分の理想の職場でないことが分かった場合でも次の職場が決まらない限り我慢して働かなくてはいけません。私は入社した後に契約書を改ざんされ、きちんとした賃金がもらえないことがありましたがすぐに辞めることはできませんでした。悪い経営者はそのことも想定して騙しにかかっているので注意しなければいけません。
面接時に委縮せずどんどんいろんなことを質問してみるといいと思います。
もし耳障りの良いことしか言わない経営者や料理長なら特にそうです。面接時は受かりたいがために気に入られようと相手の話に合わせてばかりいると入った後、騙され続けながら働くことになるかもしれません。
もしそこでお金のことで詳しく質問をされることを嫌がる経営者ならば少し疑ったほうがいいと思います。
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