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第28話

私は今、とってもご満悦である。




お風呂から上がってすぐのテンションは最低だった。



新がなに食わぬ顔で下着を用意する男であることは少し考えれば分かるし、単純にありがたいとは思う。でも、脱衣所の棚にドーン!と置いておくのはデリカシーに欠けると思う。あと、ブラのサイズがぴったりで普通に引いた。




しかし、その後待っていたのは至れり尽くせりな極楽タイムだった。




着替えを終えたタイミングで迎えにきた新は、私を洗面所へと運びこむ。



大きな鏡の前に座らされたあと、気持ちの良いタオルドライが始まり、お次は三角耳に気を配りながらの気持ちの良いドライヤータイム。


そして、これまた気持ちの良い極上マッサージが施され、あまりの気持ちよさに私はうたた寝した。




肌のケアも尻尾のブラッシングもあっという間に完了し、新による安定感抜群の抱っこ術でぬくぬくと暖かい布団の中へと収まり、今に至る。



相変わらず新の添い寝付きではあるけれど、寒いのが嫌いな私はむしろ新で暖を取るべきだと思い直した。変なことをしてこないのであればこの密着度はとても良い。




正面からぎゅっと抱きしめられても、私はもう、抵抗したいとは思わなかった。

 



「おやすみ、モネ」


「うん……おやすみ」

 



すごい。これが天国ってやつだ。安心安全の安眠生活。サイコーがすぎる。ニヤケが止まらない。諸々にとっても満足した私は、一度眠りにつき――――。




夜中に目が覚めて、ふと冷静になる。

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