第47話
芹沢くんに関してはいつもは感情がわかりにくいのに、私の行動に冷めた顔し過ぎでは?
口を尖らせて目で訴えかけようとしたけど、芹沢くんの視線は外に向けられていて何も出来なかった。
「あっ!プロフちゃんと書いてくれた?」
「ほとんど埋めた」
放課後に受け取りに行くことすっかり忘れてた。
約束通り、芹沢くんからプロフを受け取る。
「芹沢崇音。えーっと、1月23日生まれの水瓶座。血液型はAB型。好きな食べ物はシュークリーム。え、可愛い」
「おい」
「あっ、取らないでよ!」
わくわくしながら読んでいたのに取り上げれてしまい、取り返そうとしても腕の長さが足りない。
だから飛び跳ねて取ろうとしても芹沢くんの手が長過ぎて結局届かない。
「花房さん、崇音と仲良くなったんだね」
「……えっ!仲良く見える?」
「まぁ、崇音が女子と絡むのは珍しいし」
ニコニコ微笑む仲宗根くんの言葉に、跳ねるのをやめて隣に立つ芹沢くんを見上げる。だけど、一瞬目が合ったのに逸らされる。
素直じゃないなぁ。
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