第45話
◽︎
「最近の華子ちゃんすごく楽しそうだね。何かあったの?」
正門を出るまで一緒に帰ろうと廊下を並んで歩いていると、三奈が不思議そうに聞いてきた。
「……実はね、気になる人が出来たの」
「えぇ!ほんと!?」
「うん。仲宗根くんの友達の、芹沢くんって男の子」
「そっかぁ。また話聞かせてね!」
三奈は自分のことのように嬉しそうに笑ってくれる。
中々恥ずかしくて言い出せなかったことをやっと言えてホッとする。
私もこんなに早く見つかるとは思ってなかった。だかから少し戸惑ってる部分もある。
「わ、朝は降ってなかったのに」
2人で玄関まで辿り着くと外はどんよりと暗く、ポツポツと雨が降り始めていた。
「私、傘持ってきてないや」
「私も天気予報は晴れだったから持ってきてないなぁ」
立ち止まり、顔を見合わせる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます