第27話
「どうしても名前が知りたくて!」
「そんなの仲宗根から聞けば済むだろ」
「直接聞きたかったの!」
にっこり笑うと怪訝そうな顔をされてしまう。
あれ?
もしかして私、距離の縮め方間違えた?
押せるとこまで押せ精神が私にとっての恋愛の土台なんだけどな。
「せっかく女子から話しかけられてんのに嫌そうな顔すんなよ。教えてあげたらー?」
「……だるい」
「じゃあさ、俺の名前教えてあげ、ってうわっ、何するだよ!?急に殴ってくんな!!」
左隣にいた吊り目の人がニヤニヤとした声で揶揄うと、頭に鉄拳を食らう。
今のは普通に痛そう。
「邪魔だから先に自販機行ってて」
「はいはい。ほら、行くぞ」
金髪の人が数人を引き連れて私達から遠ざかって行く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます