第21話

              二十一

 

 玄関で脱いで置いた雨合羽が見当たらず、北村は、ぶつぶつと呟きながら探しまわった。見つけたのは下駄箱の脇にあるゴミ箱の中だった。広げて見ると、中から飲み終わったペットボトルや空の弁当箱に丸めこんで一緒くただ。深夜を過ぎたころから避難してきた、近所の住民たちにゴミ扱いにされたのだろう。実際、雨合羽は何箇所も裂けて汚れが酷い。破り捨てようかとも思ったが、ずぶ濡れになるよりましだ。そのまま雨合羽を羽織り、雨の中へと彼は飛び出した。

 そこへ正面の進入路から、ブレーキ音を軋ませて、自動車が二台突入してきた。不吉な予感に北村の足が止まる。

 誰が乗っているんだ……?。北村の視線の中、ワゴン車のドアが開くや否や、怒声に近い男の声が駐車場に走った。

「おーいっ、手をかしてくれ」こちらに向かって手を振りながら、「団長の長谷川さんと奥さんだ! まだ間に合う。きっと助かる」

 間違いなく、雨合羽の色形などで、それは第十五分団の本田だとわかった。他にも数名の分団員たちがワゴン車から降り立ち、リヤハッチから、次々とストレッチャーを引き出しはじめた。

 北村は、ひとつうなずいて、ストレッチャーを搬ぶのを手伝おうと脚は反応した。だが、次の瞬間、こちらを見た本田の顔つきが、みるみる憤怒で険しくなっていくのに気づき、北村は息苦しくなったのだ。

 その双眸から発する怒りは、北村の身体を突き抜け、背筋にまでたっぷりと恐怖をお見舞いした。

 いや、本田だけではない。ほかの団員たちからも、殺気立った運搬作業は恐ろしいほどだった。

 消防第十五分団の長谷川団長は、自宅の裏山で発生した土砂雪崩に巻き込まれ、夫婦ともども生き埋めになったが、そのときの光景は生々しく、土砂の放つ異臭は、未だ鼻腔から放れないでいた。

「狂気の土砂雪崩に、人が素手で太刀打ちできるはずがない!」

 そのとき北村は、そう叫んで「二次災害」を護身符とばかりにかざし、消防団たちに救出作業の続行を断念させた。町長にかけあって、重機を駆り出すことが正しい選択の道だ、と説得したのだ。

 だが、その後、救出作業の再開に北村は参加しなかった。いや、できなかったんだ──と自己虫は言い訳するだろう。人の力など、いざとなったら哀れなほど非力なものなんだ、と嘯いて。それに対して彼ら消防団員たちは誠実だった。町役場に到着後、橋下土建から借りた重機を駆使し、過酷な条件下でも、見事に長谷川夫婦を土砂の中から見つけ出したのだ。これは賞嘆される行為であり、彼らの実力と責任感があればこそ成し遂げることができた、言うならば奇跡だろう。

 ──そう残念だがな、俺の責務はそこにはないんだ! この小名瀬町の住民すべてを救うことにあるんだ。本務を成し遂げてこそ公僕の鑑というんだよ……   

 そんなことを北村は実際思った。思ったからこそ身体は動いたのだろうが、本田たちの炯眼は、あっさりと北村の自己虫を射抜いていた。 

 ──おんどれの命可愛さに、ただ逃げたかっただけじゃろが。

 だが、北村はこう言い返す。

 ──すべて、なるようになったまでのこと……だ。

 ストレッチャーのタイヤが軋みながら、北村のほうへ近づいてきた。

 本田の憤怒は噓ものでない。雨足を貫いて、ビタビタと肌を刺す。

 ここで何をどう言えばいいのか、北村の頭脳は迷走する。どこにも、市の職員としての参考事例も辞令ひな形も見当たらない。ただ、大脳辺縁系あたりが、ゾクゾクするような怯えの警告を撃ち鳴らすばかりだ。

 そのうち北村の表情筋が雨で打たれ、痙攣けいれんじみてひきつり、歩き出す。

「どこへ行くんですか!」

 本田の後ろから他の消防団員が質問してきた。まるで警察官が挙動不審者に職質をかけているようだ。北村は本田の睨めつけを蜘蛛の巣のように払い落とし、

「部下の藤岡が……殺されたんだ」

「殺された……って?」

「殺人だよ。山や川が人を殺しても誰も裁かないが、人が人を殺めたとき、裁きの鉄槌を誰かに下す必要があるんだ」

「誰、とは?」

「あんたたちには関係がないことさ。それこそ自分の任務だ」

 捨て台詞のつもりで吐いた言葉だったが、その場にいる誰の記憶にも残らなかった。しかし、いくつかの舌打ちだけは耳に残った。

 病院の玄関脇に駐車所があったとは、北村は今の今まで気づかなかった。もっともライトが照らしだしたものは駐車場にあらず、池のような水溜りで、どこまでも夜闇の底へと続いているだけだ。狂気の梅雨前線を怨む気持ちもへこたれたか、北村の渋面は鉛色になる。もう悪態を吐くのも面倒くさそうに、ただ雨足を睨みつけた。

 水面に浮かぶようにして停車している数台の乗用車。医院長の妻にして婦長の愛車といえば高級外車と相場は決まっている。だが、意外にも、それは型落ちのスズキの軽だ、それもグレードは一番低い。

 チッと思わず舌打ちが出る。こんな異常時だというのに、自分は何を期待していたんだか……ドアを開けながら、彼は再び舌打ちした。運転シートにずぶ濡れのまま座ってドアを閉める。そこでようやく自分の感覚が、ごそっと剥がれているのに気がついた。

 大災害の真っ只中で部下が横死を遂げた。まさしくそれは痛哭の極みだろう。だが北村は、まともに藤岡の死顔も拝んでもいないし、涙腺が熱く震えたわけでもない。悲憤だの激昂だのは、かすりもしない。思い返せば、あのときの彼の視線は、まるで道路脇に捨てられた、猫の屍骸でも見下ろしているような目つきだった。 

 ──俺は、今日一日で、いったい何人の死と直面してきたんだ。部下の藤岡は酷い死に方をしたし、消防団の長谷川も、病苦の妻を救わんとして山津波に飲まれて惨死した。救出した老人たちも、いつのまにか亡骸だ。この分でいけば、まだまだ身元不明の屍体は増え続けるような気がする。だのに、このしらけた危機感はなんだ。すべて対岸の火事かよ。そう、なんか無理な映画でも見ている感じなんだよな。なんか大事な感覚が麻痺してる、というより抜け落ちているって感じだよな。俺って、なんか変? 

 スズキの軽は水飛沫みずしぶきを上げて車道に入ると、異常事態の世界を淡々と北村は前進しはじめた。

 ──そうかもな。もうどこか死んじゃっているんぢゃねえのかな、俺はよ。生きたまんま実は死んでいる。よくある話だよな。死んでいるっちゃよ。だから七年前、両親が死んだときも、俺って、泣いたっけっか? 親戚のやたらと突き刺すような視線ばっか気になって、顔面も心も、なにもかも、強ばっていたのは憶えていたけえが、あれってもう、俺のほうが死んじゃっていたからじゃねえの?

 極端にスピードを落として交差点に入る。それもそのはずで、北村は今、自分の免許証をどこにやったのかすっかり忘れていたのだ。

 ──いや、強ばっていたのは、いつものことだったな。それが俺の普通だった。けどよ、そもそも普通って何? その普通の世界だの、異常の世界だのって、何? 一体どんな境界線でそれって隔ててあんの。そのどちら側に身を置いて、どちらの感覚に浸っていれば正常というの? そんなもん、誰かが一存で決めるもんじゃねえだろう。かといって自分で勝手に決めても意味ねえか。ちっ、免許証なんぞ知ったことか!

 ここで神経質なほどの安全運転が爆ぜる。情け容赦なく、ガッとアクセルペダルを踏むと、猛然と水しぶきが上がり、車内までえげつなく振動が伝わってきた。

 足もとの変な振動は無視してウインカーも出さず、むろん左右確認もせず、ついでに制限速度の標識にも目もくれず、ほぼ無意識状態で役場の建物を目指して、彼はステアリングを回した。

 電力会社の送配電区域が入り乱れているためか、電燈の生きている区域と真っ暗に死んだ区域が入り乱れ、小名瀬町は明と暗のモザイク状態が続いていた。適当に一方通行を逆走したが、むろん白バイのネズミ捕りに遭うはずもない。ダッシュボードのあるデジタル時計はAM.3:20。いつもならば死んだふりして眠っている時刻だ。

 同じ方向へ走る自転車がヘッドライトに照らされて輝いて見えた。これで三人めだった。夜明けが近いということで、救援活動に加わろうとする頼もしい町民たちだ……と思いたかった。だが、彼らはヘッドライトに気づくと、ドブネズミのように慌てて止まり、逆走するか近くの交差点で忽然と消た。目の底に焼きいたドブネズミは、短く奇声を発して牙を光らせた。

 ──この雰囲気って何? まさか、火事場どろって人畜生かい。

 それはお互い様だと気づいたとき、北村の視野に役場の二階部分が見えてきた。

 がら空きの駐車場にラインをまたいで車を停め、勢いよく雨の中に飛び出すと、すぐさまフードを被ろうとしたが、そこにはなかった。

 ──ちくしょう、どうなってんだ! この頭の中はよ!  

 北村は自分の頭を小突いた。いつからなのだろう、彼はちぎれたゴミ袋をまとっているのだった。どこにも雨合羽のかけらもない。

 幾度も舌打ちしながら、北村は不破たちが乗ってきた軽トラックを目指した。


 どしゃぶりの雨の中でも、それはすぐに見つかった。廃車のほうがまだましだと思える外観は、一度見れば忘れない。

 運転席をウィンドウ越しに持ってきたライトで照らすと、外観はそれでも軽自動車のなりをしてはいたが、内部となると、もう異形の空間だ。

 今、自分は何をのぞきこんでいるのか、一瞬、思考が沈殿した。

 ──確か、あんとき、不破とはじめて顔を合わせたとき、この運転席から酷え臭いが漂ってきたよな。それだ、それ。窓を閉めているってんのによ、なんか臭っているんぜ、ほんと。

 運転席のはずだが、これほど不快な空間はまずないといっていいだろう。あちこちと手を入れて修理した跡が窺えるが、ともかく異常だし異様だし異物だった。ただし、あちこちにべたつく粘液は違った。あきらかに工業製品ではなく、人様の体内で製造された汚穢物の気配で一杯であった。唯一、赤いランプが計器の中で明滅しており、これだけは機械としてまともだ。きっとバッテリーがお釈迦になっている、ただの警告灯なのだろうが。

 施錠してあんだろうな……と思いながらドアの把手を引くと、簡単にずるりと開いた。予想通り、運転席は強烈な悪臭が充満していた。呼吸を止めて、ダッシュボードの奥へ手を突っ込むと、手当たり次第に掻き出した。奴らの正体の手掛かりになりそうな、手紙だの、請求書だの、運転免許証だの期待していたが、小物入れの蓋が外れた拍子に、得体のしれぬものがごとんっと床に落ちてきた。

 思わず拾おうと掴んだ北村だったが、ぐにゃとしたその異様な感触に吃驚びっくり! 

 あっさりと手放した。

 ライトをあてると、古新聞でぐるぐる巻きにしたものだった。形状は、ごつごつとして硬い。車内に降り込んでくる雨で、みるみるうちに古新聞は濡れそぼち、中身の形状が露わになってくる。それは、ごつごつとしていながらも、ぶよぶよとしているものだった。 

 北村の眉がひそめられた。

 ──いや、これは違うぞ。見覚えがある。これは藤岡の腹のなかに詰め込まれていた、あの肉豆腐だ。あの生きた肉豆腐だ。腐った死骸じゃない。

「やあっ。誰かと思ったら、なんだ、あんたか。この大雨に溺れそうね」

 天より降ったか地より涌いたか、なんの前触れもなく、その声は北村を撫で上げた。むろん北村は不意を衝かれ、返す言葉どころか、息さえ呑んで動けなかった。

「な……南明……さんだったね」

 とっさに北村は立ち上がった。実際は、そのまま振りかえりもせずに逃げるつもりだった。だが、つづけて南明の声が、今度は北村の背中を鷲づかみにした。

「あれっ? 憶えてくれているんだ。よっくわかったねえ、うっれしいねえ」

 襟首をつかまれて振り向くと、南明は、むしゃぶりつくようにつづけた。

「これでも声は変えてあんだけど、あんたにはわかるんだ」

 そう言われると、確かに違う声のようにも思える。もっとしゃがれていて、老女の雰囲気があった、と。北村の視線が怯えるように南明の身体を凝視する。

 あの灰色のコートを再び彼女は着込んでいた。だが、裾のほうはボタンがはずれ、下に穿いていた服は、ずたずたに裂けているようにも見えた。肌がむき出しだった。北村のヘッドライトがそこをえげつなく、なぶるように照らす。

 南明が動くたびに、なめらかな脚線が仄皓ほのじろく目に飛び込んでくる。模造品じみた艶かしさが目を穿うがつ。初めて見たときの狂女と同一人物であるはずがない。だが、当人に以外の女でもない。

 若い、匂い立つ女だ。

「あんた、たしか北村さん……じゃなかったかしらね」

 言いつつ、南明は反転して正面に回ってくる。

 不意を突かれて後じさる北村。腰は引けて、転ばなかっただけ、まだ男としての体面は保てたが、顔色は残念、そうはいかない。正直に紅く、青くだ。

 南明の視線が、瞬間、足もとに転がる肉豆腐のような、新聞紙の塊に気づき、北村を睨みすえ、胡乱な目つきと縦じわを見せる。

「あー、それって、わたしたちのよね。あんた、車上荒らしもやるんだ」

「ち、違う。君たちに連絡したくて……」

「何も喰ってやろうと言うんじゃないよ、びくつかないで」

「ば、馬鹿なことを言うな」

「その猫たちさ、轢逃ひきにげされて、そのうえ路上に見捨てられたままの、哀れな野良ちゃんたちだよ。あれこれ拾ってさ、まとめて埋めてやろうとしたんだけど、拾うことに掛かり切りになっていたら、いつのまにか団子になっていたさ」

 どの世界に南明の言うことを鵜呑うのみにできる奴がいるのか。北村は無意識に首を横に振っていた。

「信じなくてもいいさ。どうせ〝男〟っていう種族の考えていることは、そんなに複雑なもんじゃないものな。事実なんて誰にもわかんないし。あんたもせいぜい、なんとかここから生きて帰ろうと、ただそれだけでテンパってんでしょうが?」

「生きて帰りたいのはみな同じだろう」

「で、なにをわたしたちに連絡したいって?」

 口からのでまかせで、適当に言ってしまった言葉が、ブーメランのように後頭部にぶち当たる。北村の頬の赤みはいっそう強くなる。

「連絡?ああっ、あんたと話してみたかったんだ。どこから来て、どこへ行くつもりなのかとね」どうしてそんなことを口走ったのか、北村は、自分自身の言葉に唖然とした。とはいえ、いまさら口をふさぐ気はないらしい。「君たちは、いつまでここでうろうろしてるつもりなんだ。朝には、警察も自衛隊もやってくるぞ」

「なんだい。気に喰わないね。その言い方。まるでわたしたちが何かしでかしたような言い方ぢゃないか」

「君が関与してないなら、あの不破が単独ってことか」

「ふっ」南見の目つきが真剣に光った。「だからこうやってわたしは逃げてきたんだろうが。これ以上、あいつの巻き添いにはなりたくないんでね。あんた、あの化物をみくびっちゃいないかい。あれはね、あんたの想像を超えているんだよ。あんたも気づいていンだろ? 今もあいつ、そのへんの闇の底にいんだよ気をつけな」

 そのときの南明の横顔には、ふざけた気配は微塵もなかった。切迫感が重々しく雨の中を伝わってきた。とたんに北村の両目はびくついた。雨と夜闇を透いて、不破の姿を探しはじめたのだ。

 だが篠突く雨幕と、それを吞みこもうとする闇が、不破どころか生物の気配さえ封じこめていた。

「逃げて来たんか……あいつのとこから……。何があった  

 言い終わらぬうちに、南明の姿がぶれた。ハッとして北村は息を呑んだ。と同時に路面に派手な水しぶきが次々と立ち、猛烈な速さで南明が突進してくる。かと思う間もなく、南明の五指は、北村の右腕を握りつぶすほど食いこみ、そのうえひねり上げていたのだった。

「なっ──」

 右腕を払うとしたが、ピクともしない。逆に南明のなめらかな動きは力強い。北村の腕を懐中に巻きこみながら斜め下にしゃがこみ、今度は両手で手首をしっかりと固めていった。

「あんた、生きて帰るつもりなら、わたしの言うこと、信じるんだね」

 そう言い渡す南明の呼吸に乱れはなかった。対照的に、北村の肺腑は、ぜえぜえと穴の空いた水枕だ。

「くっ……ひっ。信じるも、信じないも、ないだろう。この手を放せぇ!」

 北村が力まかせに振りはらおうとすると、南明の腰が深く沈んだ。その動きに引きずられて、北村の上半身は「く」の字に折れ、深々とお辞儀した格好となった。鼻っ面が、あと少しでアスファルトに擦りそうだ。南明は格闘技でも習得しているのか、北村の双腕も股関節も可動域限界に絞っていた。ひくりとも動けない北村の顔を撫でるようにして、南明は北村のメガネを外した。

「ちゃんとわたしが見えていんの、あんた」

 その意味がわからず、北村はヘッドライトをあちこちと振り回した。闇の底に不破は潜んでいないようだが……。

「み、見えている?」

「ハァ? あんた、名前は?」

「北村……だ」

「あんた、まともだって人から言われたのはいつごろまでだった?」

「こんな大雨の被災地で、女に絞り上げられているんだ、まともでいるはずがない」

 その言葉をゆっくりと咀嚼してから、南明は北村を解放した。

 バランスを崩して、北村はベジャッと路面に突っ伏した。伸びきった亀みたいなオブジェだ。南明の頬が、ゆるんだ。おもむろにレインコートの裾を右手がつかみ、ゆっくりとたくし上げていく。なめらかな太腿の曲線が、夜闇にてらてらと輝いて映えていた。

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