破れた頁

【我らが生きること】


  蒼の旅人と称された

  我が肉体はかつての語り部

  我が魂はいつしかの庭師

  我らは一人の咎人だった

  楽園を生み落とした罪を追う


[余話が歌った41番目の詩]




【……を俟たない罪科】


  破れた頁の落とし物

  終われない物語

  追われない物語

  わたしはこの世界を憎むだろう

  わたしという概念が無くなるまで


[余話が歌った42番目の詩]




【…んのうたを…ぎとする】


  破れた頁の落とし物

  廻り続けよ運命の輪

  繞り綴れよ円の歌

  この世界はおわれない

  あなたが望む世界を創るまでは


[螺旋が示した33番目の詩]




 抜け落ちた言の葉――「幻影」は物語る

 名もなき詩を幻影の世に捧ぐ

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