第4話

「ねえ、大ちゃん」


「ん?」



「タイムスリップして

きたんでしょ?」


僕は思わず

アカネの顔を覗き込んだ。


「言ってたじゃない。


『俺は未来から

お前に逢うためにやってきたんだ!』って」


「それは…」


「大ちゃんは大事な時に

嘘なんかつけないじゃない。


考えてみたら

今までにも何度も

おかしい事があったわ。


ね、そうなんでしょ?」


「……」


「どうして戻ってきたの?」


息が詰まった。


一体なんと

説明すればいいのだろう。


その顔をみて

アカネは何かを悟ったように微笑んだ。

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